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国内18社の定時運航率(2025年度)。左が遅れやすい、右が遅れにくい。天草エアライン 70.79%は18社の最下位。スターフライヤー 91.17%は大手10社の1位。東邦航空 98.54%は18社の1位。制作:今日どこいく?。

定時運航率の高い航空会社は?18社の順位と遅れた時の6社の対応

公開 読了 約23分

定時運航率がいちばん高いのは東邦航空で大手10社ならスターフライヤーです

定時運航率の1位は東邦航空の98.54%で大手ならスターフライヤーです

国内の航空会社18社の2025年度の定時運航率を高い順に並べました。いちばん上は東邦航空の98.54%で、いちばん下は天草エアラインの70.79%です。

ふだん乗ることが多い大手10社に絞ると、1位はスターフライヤーの91.17%です。最下位はジェットスター・ジャパンの76.8%でした。

遅れたときの扱いも会社によって違います。JALは30分以上の出発の遅れを特別な取り扱いの基準に入れています。

ソラシドエアも原則30分以上の出発の遅れを対象にしています。スカイマークは60分以上の遅れについて取り扱いを案内しています。

この記事でわかること

  • 国内18社の定時運航率の順位と前年度の数字
  • 大手10社の遅延率と欠航率(2026年1〜3月)
  • 遅れる理由と欠航する理由の内わけ
  • 遅れたときの変更と払い戻しと費用の決まり(6社)
  • 英国の遅延の決まり(UK261)との違い

大手10社だけの順位と100便あたりの遅れの差は飛行機の遅延が少ない航空会社ランキングで詳しく並べています。この記事は地域の8社まで広げた18社の数字と、遅れたあとに各社が何をしてくれるかを中心に書きます。

国内18社の定時運航率を高い順に並べるとこうなる

今日どこいく?の遅延と欠航のデータは、国交省が公表しているExcelを会社ごとに集計したものです。そのデータで18社の2025年度の定時運航率を並べると、1位の東邦航空は98.54%でした。

青とオレンジの塗装のヘリコプターが機体番号「JA08CX」を見せて飛行する様子の写真
写真:J o(Wikimedia Commons・CC BY-SA 3.0・切り抜き)

国交省の資料ではこの数字は「定時就航率」という名前で載っています。この記事では出発の時刻で見た数字(出発基準)を使います。

国交省のデータは対象の路線が会社ごとに違うので、単純な比較には適しません。飛ぶ路線も便の数も違う会社が同じ表に並んでいることを頭に置いて読んでください。

並べてみると上位はどれも地域の会社で、大手のトップはそのすぐ下に入ります。

会社 区分 2025年度 2024年度
東邦航空 地域 98.54% 93.85%
新中央航空 地域 95.11% 94.84%
フジドリームエアラインズ 地域 94.59% 94.26%
トキエア 地域 94.05% 83.82%
オリエンタルエアブリッジ 地域 91.57% 89.37%
スターフライヤー 大手 91.17% 92.67%
琉球エアーコミューター 地域 89.0% 90.97%
スカイマーク 大手 88.73% 91.57%
アイベックスエアラインズ 地域 88.5% 88.82%
ピーチ 大手 85.34% 85.6%
ソラシドエア 大手 84.91% 86.98%
日本トランスオーシャン航空 大手 83.76% 86.53%
全日本空輸 大手 82.61% 82.73%
日本航空 大手 82.44% 83.7%
AIRDO 大手 80.76% 83.95%
スプリング・ジャパン 大手 78.43% 84.06%
ジェットスター・ジャパン 大手 76.8% 78.15%
天草エアライン 地域 70.79% 76.51%

出どころ:国土交通省(令和7年度)・今日どこいく?の遅延と欠航のデータ(2026年10月21日に集めた)

上から5番目まではどれも地域の会社です。いちばん下の天草エアラインも地域の会社なので、地域の8社は上と下の両方に散らばっています。

大手10社は、どの会社も2025年度の数字が前年度を下回りました。いちばん下げたのはスプリング・ジャパンで、前年度の84.06%から78.43%になっています。

地域の会社では5社が前年度より上がりました。中でもトキエアは前年度の83.82%から94.05%に上がり、18社で4番目に入っています。

定時運航率は大手と地域の会社で公表の回数も飛ぶ路線も違う

国交省は大手10社の数字を四半期ごとに公表しています。それ以外の地域の会社は年2回の公表です。

国土交通省の国交省の令和7年度国内輸送実績の公開ページの画面。赤い枠の中は「○令和7年度国内輸送実績(最終更新日:令和8年7月28日)」
出典:国土交通省「国交省の令和7年度国内輸送実績の公開ページ」(10月21日に撮影・赤い枠は今日どこいく?編集部が付けたもの)

大手10社とは、客席が100を超えるか最大離陸重量が5万kgを超える飛行機を使う会社です。国交省はこの会社を「特定本邦航空運送事業者」と呼んでいます。

地域の会社の数字は欠航の数とあわせて見ると分かりやすくなります。2025年度の欠航は新中央航空が672便で、そのうち86%が天候でした。東邦航空は487便のうち66%が天候です。

天草エアラインは2025年度の欠航が485便で、いちばん多い理由は機材の故障の55%でした。定時運航率も18社でいちばん低い会社です。

同じ会社でも月によって数字は動きます。大手10社の合計で見ると、2025年度でいちばん低い月は8月の77.2%でした。いちばん高い月は6月の88.95%です。

月ごとの並びと遅れやすい月の理由は飛行機が遅延しやすい月は?で12か月分を並べています。この記事では会社ごとの差と遅れたあとの扱いに話を絞ります。

大手10社は定時運航率と遅延率と欠航率をあわせて見る

国交省は大手10社について、四半期ごとに会社別の遅延率と欠航率も出しています。いちばん新しい2026年1〜3月(令和8年1〜3月)の数字を、2025年度の定時運航率と横に並べました。

水辺の滑走路脇を走行する「JAPAN AIRLINES」と書かれた日本航空の旅客機の写真
写真:wbaiv(Flickr・CC BY 4.0・切り抜き)

遅れにくい会社と欠航しにくい会社は同じとは限りません。

会社 定時運航率(2025年度) 遅延率(2026年1〜3月) 欠航率(2026年1〜3月)
スターフライヤー 91.17% 5.1% 0.04%
スカイマーク 88.73% 11.65% 0.61%
ピーチ 85.34% 14.77% 0.76%
ソラシドエア 84.91% 12.08% 0.53%
日本トランスオーシャン航空 83.76% 13.94% 0.46%
全日本空輸 82.61% 17.71% 2.0%
日本航空 82.44% 18.5% 2.32%
AIRDO 80.76% 23.14% 2.0%
スプリング・ジャパン 78.43% 32.17% 0.0%
ジェットスター・ジャパン 76.8% 26.0% 1.96%

出どころ:国土交通省(令和7年度)・今日どこいく?の遅延と欠航のデータ(2026年10月21日に集めた)

スターフライヤーは遅延率も5.1%で10社の中でいちばん低く、定時運航率の1位とそろっています。欠航率も0.04%で低い側です。

スプリング・ジャパンは欠航率が0.0%で10社の中でいちばん低い数字でした。一方で遅延率は32.17%で、10社の中でいちばん高くなっています。

日本航空は欠航率が2.32%で10社の中でいちばん高く、全日本空輸とAIRDOの2.0%が続きます。AIRDOは遅延率も23.14%と高めで、欠航と遅れの両方が多い側に入ります。

10社全体の2026年1〜3月は遅延率が17.15%で欠航率が1.77%でした。前の年の同じ時期は遅延率が18.66%で欠航率が1.36%だったので、遅れは減って欠航は増えています。

定時運航率の数字を読むときは3つに気をつける

同じ数字でも読み方を間違えると、会社選びの判断がずれます。表を作るときに今日どこいく?編集部が気をつけたのは次の3つです。

今日どこいく?の「混雑と遅れ(飛行機)」の画面。日本の航空会社18社の定時運航率と遅延率と欠航率の比較表。赤い枠の中は「91.17%」
今日どこいく?の混雑と遅れ(飛行機)の画面(10月21日時点)
  1. 路線が会社ごとに違う 国交省のデータは対象の路線が会社ごとに違うので、単純な比較には適しません。同じ路線を何社かが飛んでいるときの目安として使うのが向いています。
  2. 出発と到着で順番が変わる この記事の数字は出発の時刻で見たものです。到着の時刻で見ると大手10社の1位はスターフライヤーの88.99%のままですが、最下位はAIRDOの78.4%に入れ替わります。
  3. 年度と四半期では期間が違う 定時運航率は2025年度の1年分で、遅延率と欠航率は2026年1〜3月の3か月分です。期間が違う数字をそのまま比べないようにしてください。

表の数字は過去の実績で、次に乗る便が遅れるかどうかを約束するものではありません。定時運航率が高い会社の便は遅れにくい傾向がある、と読むのがちょうどよい使い方です。

もう1つ気をつけたいのは、遅れと欠航が別の数字として出ている点です。定時運航率が高くても欠航率が高い会社はあるので、前の章の欠航率とあわせて見ると全体がつかめます。

遅れる理由は前の便の遅れが64.0%でいちばん多い

2025年度に大手10社で遅れた便を理由で分けると、いちばん多いのは前の便の遅れで64.0%でした。国交省の区分では「機材繰り」と呼ばれる理由です。

天候が理由の遅れは2.2%しかなく、雨や雪よりも機体のやりくりで遅れる便がずっと多いと分かります。

多い順に並べると前の便の遅れが飛び抜けて多いことが分かります。

遅れの理由 遅れた便の数 割合
前の便の遅れ(機材繰り) 80,498便 64.0%
その他 37,438便 29.8%
機材の故障 4,987便 4.0%
天候 2,775便 2.2%

出どころ:今日どこいく?の遅延と欠航のデータ・国土交通省(令和7年度)(2026年10月21日に集めた)

前の便の遅れとは、同じ飛行機が前の区間で遅れて着いたせいで次の便も遅れることを指します。1日に何回も行き来する飛行機ほど、夕方に向けて遅れが積み重なりやすくなります。

その他は29.8%で2番目に多い理由です。機材の故障は4.0%でした。

雨の日に飛行機が飛ぶかどうかは飛行機は雨で欠航することはある?で運航状況の確かめ方とあわせて書いています。

欠航の理由は日本航空と全日本空輸では天候がいちばん多い

遅れとは逆に、欠航は天候が理由になる会社が多くなります。2025年度の欠航便数がいちばん多い日本航空は4,316便で、そのうち51%が天候でした。

全日本空輸は3,238便のうち44%が天候です。

欠航を便数の多い順に並べると、会社ごとにいちばん多い理由が分かれます。

会社 欠航した便 いちばん多い理由 その割合
日本航空 4,316便 天候 51%
全日本空輸 3,238便 天候 44%
AIRDO 465便 前の便の遅れ 54%
スカイマーク 373便 天候 49%
ジェットスター・ジャパン 295便 天候 40%
ピーチ 225便 天候 52%
ソラシドエア 187便 その他 58%
日本トランスオーシャン航空 119便 前の便の遅れ 71%
スターフライヤー 55便 前の便の遅れ 69%
スプリング・ジャパン 20便 前の便の遅れ 90%

出どころ:今日どこいく?の遅延と欠航のデータ・国土交通省(令和7年度)(2026年10月21日に集めた)

欠航の便数は飛ばしている便の数が多い会社ほど大きくなります。便数の多さだけで欠航しやすい会社だと決めず、前の章の欠航率とあわせて見てください。

スターフライヤーとスプリング・ジャパンは欠航の理由でも前の便の遅れが多い会社です。天候で止まる便よりも、機体のやりくりがつかずに止まる便の割合が高くなっています。

ソラシドエアだけはいちばん多い理由がその他で、58%を占めています。

定時運航率を使って遅れにくい便を選ぶ

ここまでの数字から言えることを、便を選ぶ順番にまとめます。

定時運航率の1位を比べる。東邦航空:2025年度98.54%/国内18社で1位。スターフライヤー:2025年度91.17%/大手10社で1位
今日どこいく?編集部が本文の内容から作成
  1. 同じ路線を飛ぶ会社を比べる 同じ区間に何社か飛んでいるなら、定時運航率と遅延率の高い低いを見て選びます。大手10社の中では1位のスターフライヤーと最下位のジェットスター・ジャパンの間に大きな開きがあります。
  2. 朝いちばんの便を選ぶ 遅れの64.0%は前の便の遅れです。その日最初に飛ぶ便は前の便が無いので、この理由の遅れを受けにくくなります。
  3. 8月と年末年始は余裕を見る 大手10社の合計で8月は77.2%で12月は80.79%、1月は80.7%でした。どれも6月の88.95%より低い月です。
  4. 乗り継ぎと次の予定に時間を空ける 定時運航率が高い会社でも遅れる便はあります。乗り継ぎや大事な予定がある日は、前後の時間に余裕を持たせてください。

運賃の安さと遅れにくさのどちらを取るかで迷ったら、航空券の比べ方で値段の比べ方を見てから決めると選びやすくなります。

朝いちばんの便は空港に早く着く必要があるので、前の晩の泊まり先や家から空港までの時間も一緒に考えておきます。遅れにくさのために早起きをするかどうかは、その日の予定の大事さで決めるのが現実的です。

遅れたときの変更と払い戻しは6社で決まりが違う

定時運航率が高い会社を選んでも、遅れや欠航はゼロにはなりません。遅れたときの扱いを各社の公式ページで確かめ、6社を1つの表に並べました。

手数料なしの対象になる遅れの長さと費用をだれが持つかが、会社ごとに分かれます。

会社 手数料なしの対象 天候などのとき 機材故障など会社の都合のとき
ANA 運航に影響が見込まれる便(発着案内に印) 手数料なしで変更と払い戻し。交通費と宿泊費は自分 他社便や地上交通へも変更できる。費用はANA
JAL 欠航・30分以上の出発遅延・天候調査など 手数料なしで30日以内の便へ変更。交通費と宿泊費は自分 ANA便や新幹線などへも変更できる。費用はJALが定める範囲
スカイマーク 60分以上の遅延 悪天候時の取扱のページで案内 当社都合の欠航時の対応のページで案内
スターフライヤー 運航に乱れが出た便 手数料なしで払い戻しかスターフライヤー便へ変更 同じ扱いに加えて他社便への変更を案内
ソラシドエア 原則30分以上の出発遅延 前後7日以内の便へ1回変更。交通費は自分 他社便へも変更できる。新幹線やバスの運賃は全額ソラシドエア
ジェットスター 大幅な遅延・欠航 後続便へ振り替えか払い戻し。カードかバウチャー 後続便へ振り替えか払い戻し。カードへ戻る

出どころ:ANA・JAL・スカイマーク・スターフライヤー・ソラシドエア・ジェットスター(2026年10月21日に集めた)

JAL国内線で遅れたときの扱い。出発の遅れは30分未満?。理由は機材故障など会社の都合?。ふだんの扱い。遅れだけでは手数料免除の対象外。会社の都合。他社便や新幹線へ変更・費用もJAL。天候など。手数料なしで変更・払い戻し。ただし 天候などのときの交通費と宿泊費は自分で払う。今日どこいく?が作ったイラスト図解(はい/いいえの判定)

ANAは遅れや欠航が決まる前でも、運航に影響が見込まれる便なら手数料なしで便の変更と払い戻しを受けています。変更は予約便の前後7日以内の便に1回だけで、ANA便への変更に限ります。

ANAで他社便や地上交通へ変えられるのは、予約便の前日か当日に起きた機材故障など会社に原因がある遅れや欠航のときだけです。費用はANAに原因があるときはANAが持ち、悪天候や自然災害や空港の混雑のときはお客さんの負担になります。

JALは欠航と30分以上の出発の遅れのほか、天候調査や条件付き運航の便も特別な取り扱いにしています。変更は手数料なしで、航空券の有効期間か出発予定日から30日以内のどちらか長い方の便へ移せます。

JALはスペシャルセイバーのような変更できない運賃でも1回は変更を受けます。変えた便がさらに遅れたり欠航したりしたときは、もう一度変更できます。

JALで交通費と宿泊費が出るのは機材故障などJALの都合のときです。悪天候や自然災害のときはお客さんの負担になります。

ソラシドエアは原則として30分以上の出発の遅れを対象にしています。変更は予約便の出発日の前後7日以内の便に1回で、手数料も運賃の差額もかかりません。

ソラシドエアは会社に原因がある遅れのとき、新幹線やバスなどの運賃を全額負担すると書いています。ただし負担するのは乗車券と特急券だけで、航空券を払い戻してしまうと運賃を精算できません。

スカイマークは悪天候や機材故障などで予約便が60分以上遅れたときの取り扱いを、別のページで案内しています。会社の都合で欠航したときの対応も別のページに分けています。

スターフライヤーは悪天候でも機材故障でも、手数料なしの払い戻しかスターフライヤー便への変更を受けます。機材故障などのときにスターフライヤー便へ変えられなければ、他社便への変更を案内します。

ジェットスターは大幅な遅れや欠航のとき、後続のジェットスター便への振り替えか払い戻しをします。遅れや欠航で出た費用は運送約款に基づき、原則として理由に関わらず負担しないと書いています。

ジェットスターの払い戻しは理由で戻り方が変わります。機材整備や機材繰りなど会社の理由ならカードへ戻ります。天候など会社が関われない理由なら、運航会社によってカードか同じ金額のフライトバウチャーになります。

払い戻しの期限と返金までの日数も会社で違う

手数料なしで払い戻せる便でも、手続きの期限を過ぎると受けてもらえなくなります。期限が公式ページにはっきり書いてある3社を並べました。

Webで手続きできる期限と電話で受ける期限が分かれている会社があります。

会社 変更できる便 払い戻しの期限
ANA 予約便の前後7日以内・1回だけ Webは旅程の最終搭乗日から4日後まで・Webでできないときは旅行開始日から1年と30日以内に電話
JAL 有効期間か出発予定日から30日以内の長い方 出発時刻の前にWeb・間に合わなければ搭乗日から30日以内
ソラシドエア 予約便出発日の前後7日以内・1回だけ 旅行開始日から1年と30日以内・Webは最終搭乗日から4日後まで

出どころ:ANA・JAL・ソラシドエア(2026年10月21日に集めた)

返金までの日数も会社で違います。JALは払い戻しの処理に申請後1週間程度かかる場合があると書いています。

ソラシドエアはクレジットカードなら返金まで1〜2カ月程度が目安です。現金で買った場合は口座への振り込みで、手続きのあと10日以内が目安になります。

ジェットスターはカードの明細に反映されるまで最大2か月ほどかかる場合があります。ウェルネットやキャリア決済で払った人の銀行口座への返金は15営業日ほどです。

旅行会社で買った航空券とツアーについては、ANAとJALとソラシドエアとジェットスターが買ったところでの手続きを案内しています。予約した窓口を先に確かめておくと迷いません。

遅れが分かった日の動き方は5つの手順で進める

遅れや欠航の知らせを受けたら、次の順番で動くと手続きの取りこぼしが減ります。

  1. 運航状況を確かめる JALは前日と当日と翌日の便の発着状況を発着情報検索で調べられます。予約にメールアドレスや携帯電話の番号を登録しておくと、遅れや欠航が決まったときにメールやSMSやLINEで知らせが届きます。
  2. 手数料なしの対象かを見る ANAは発着案内で便名の欄に印が付いた便を、実際の運航に関わらず手数料なしで変更と払い戻しの対象にしています。JALは発着情報検索で便名の横に「!」が出ている便が対象です。
  3. Webで変更か払い戻しをする 手続きは予約便の出発時刻までが基本です。ソラシドエアのホームページで変える操作は出発の20分前までになります。
  4. ほかの交通機関を使うなら領収書をもらう 会社の都合で新幹線やバスに切り替えるときは、精算に領収書が要ります。ソラシドエアは予約便の出発予定日から30日以内の精算を求めています。
  5. 立て替えた費用を申請する ANAは補償の対象になる人へメールかSMSで案内を送ります。届かない場合でも補償のお申し込みサイトから自分で申請できます。

ジェットスターはオンラインの手続きの途中でもライブチャットで係の人に相談できます。受付は9時~21時です。

手荷物をもう預けている人は注意が要ります。ソラシドエアはホームページや予約・案内センターでは変更を受けられないので、空港の係員に伝えるよう案内しています。

英国のUK261は遅れの長さで食事と補償金と払い戻しを決めている

海外の決まりも見ておくと、日本の国内線の扱いとの違いが分かります。英国の民間航空局(CAA)は、UK261が当てはまる便が遅れたときの乗客の権利を説明しています。

UK261は英国版の規則(UK Reg (EU) No. 261/2004)で、遅れの長さと飛ぶ距離で中身が決まります。

UK261では決まった長さを超えて遅れると、距離に応じて世話と補償金が決まります。

受けられるもの 条件 中身
食事と飲み物 1,500km未満の便で2時間以上の遅れ 遅れの長さに合わせて出る
食事と飲み物 1,500〜3,500kmの便で3時間以上の遅れ 遅れの長さに合わせて出る
食事と飲み物 3,500kmを超える便で4時間以上の遅れ 遅れの長さに合わせて出る
宿泊 夜をまたぐ遅れ ホテルと空港との行き来
補償金 1,500km未満で3時間以上遅れて着く 1人£220
補償金 1,500〜3,500kmで3時間以上遅れて着く 1人£350
補償金 3,500kmを超え3〜4時間遅れて着く 1人£260
補償金 3,500kmを超え4時間を超えて遅れて着く 1人£520
払い戻し 5時間以上の遅れ 乗らずに払い戻しを選べる

出どころ:英国民間航空局(CAA)(2026年10月21日に集めた)

大きな違いは理由を問わず世話が出る点です。UK261では遅れの理由に関わらず、食事と飲み物と2回の電話かメールと宿泊を航空会社が用意します。

補償金は自動では払われません。自分で航空会社に請求し、航空会社の返事が8週間を超えたときなどは紛争解決の窓口に持ち込めます。

ただし航空会社が異常な事態(extraordinary circumstances)による遅れだと判断した場合は、補償金を払わなくてよいことになっています。補償金の額は航空券の値段ではなく、飛ぶ距離と遅れの長さで決まります。

英国のUK261と日本の各社。遅れたときの世話は英国のほうが手厚い。遅れたら食事は出る?。英国のUK261。理由を問わず食事と飲み物。夜をまたげば宿泊も。3時間以上遅れて着くと補償金。日本の各社の規定。天候なら宿泊費は自分。費用は会社都合のときだけ。ジェットスターは原則負担なし。英国は5時間以上の遅れで払い戻しも選べる。今日どこいく?が作ったイラスト図解(人物の悩み+◎△の2枚カード)

日本の国内線では、ANAとJALとソラシドエアが天候などによる遅れの交通費と宿泊費をお客さんの負担としています。会社の都合かどうかで負担が分かれる日本の各社とは、考え方の出発点が違います。

乗り継ぎのある予約では、最初の空港から最後の空港までの距離で世話と補償金が決まります。別々に予約した便を自分で乗り継ぐ場合は、乗り遅れても世話や補償金を受ける法律上の権利がありません。

年末年始に乗るなら定時運航率と12月の数字を両方見る

年末年始の帰省で便を選ぶなら、会社の年度の数字と月の数字を両方見ておくと安心です。大手10社の合計で見ると、2025年度の12月は80.79%で1月は80.7%でした。

空港の誘導路で「STARFLYER」と書かれた黒い機体のエアバス機が走行する様子の写真
写真:G B_NZ(Wikimedia Commons・CC BY-SA 2.0・切り抜き)

どちらもいちばん高い6月の88.95%より低い月です。いちばん低い8月の77.2%ほどではありませんが、1年の中では遅れやすい側に入ります。

冬は雪の影響で欠航や遅れが出ることがあります。ANAも台風や降雪などの悪天候で欠航が確定する前の変更と払い戻しを、よくある質問に挙げています。

JALは台風などで天候に見通しがつく場合、できる限り早く欠航や遅れを決めて案内するよう努めていると書いています。決定は出発の間際になることもあるので、前日と当日は発着情報を見ておくと動きやすくなります。

遅れの知らせを早く受け取るために、予約のときにメールアドレスと携帯電話の番号を登録しておきます。ジェットスターはメールとアプリのプッシュ通知で知らせるので、アプリの通知をオンにしておくと届きます。

行きの便が欠航や遅れになったときの帰りの便の扱いも、各社が手続きを決めています。ソラシドエアは振り替えで復路便の変更が要る場合も同じように変更でき、その手続きは予約・案内センターか空港カウンターで受けると書いています。

定時運航率と遅れたときの扱いでよくある質問

Q. 定時運航率がいちばん高い国内の航空会社はどこですか?
A. 2025年度の出発基準で18社を並べると、1位は東邦航空の98.54%です。大手10社に絞るとスターフライヤーの91.17%が1位になります。路線が会社ごとに違うので単純な比較には向きません。

Q. LCCは大手の航空会社より遅れやすいですか?
A. 会社によって違います。2025年度の定時運航率はピーチが85.34%で、全日本空輸の82.61%と日本航空の82.44%を上回りました。ジェットスター・ジャパンは76.8%で大手10社の最下位です。

Q. 飛行機は雨で遅れることが多いですか?
A. 2025年度に大手10社で遅れた便の理由のうち、天候は2.2%でした。いちばん多いのは前の便の遅れで64.0%です。雨の日に飛ぶかどうかは飛行機は雨で欠航することはある?で書いています。

Q. 飛行機が何分遅れたら手数料なしで払い戻せますか?
A. JALとソラシドエアは30分以上の出発の遅れが目安です。スカイマークは60分以上の遅れで取り扱いを案内しています。ANAは運航に影響が見込まれる便に印を付け、その便なら手数料なしで払い戻せます。

Q. 飛行機が遅れたらホテル代は出してもらえますか?
A. 天候などが理由の場合、ANAとJALとソラシドエアは交通費と宿泊費をお客さんの負担としています。機材故障など会社の都合なら各社が決めた範囲で払います。ジェットスターは理由に関わらず原則として負担しません。

Q. 海外の遅延の補償はどうなっていますか?
A. 英国のUK261では、3時間以上遅れて目的地に着くと補償金を請求できます。1,500km未満の便なら1人£220です。航空会社が異常な事態による遅れと判断した場合は払われません。

Q. スターフライヤーの定時運航率は何%ですか?
A. 2025年度は91.17%で大手10社の1位でした。前年度は92.67%です。2026年1〜3月の遅延率は5.1%で、10社の中でいちばん低い数字でした。

Q. 年末年始の飛行機は遅れやすいですか?
A. 大手10社の合計の定時運航率は、2025年度の12月が80.79%で1月が80.7%でした。いちばん高い6月の88.95%より低く、いちばん低い8月の77.2%より高い月です。

定時運航率で会社を選び遅れたら各社の決まりで動く

国内18社の2025年度の定時運航率は、東邦航空の98.54%から天草エアラインの70.79%まで開いています。大手10社ならスターフライヤーの91.17%が1位で、ジェットスター・ジャパンの76.8%が最下位でした。

遅れの64.0%は前の便の遅れなので、朝いちばんの便は遅れにくい選び方になります。遅れたときはJALとソラシドエアは30分以上、スカイマークは60分以上が取り扱いの目安です。

天候などの遅れでは交通費と宿泊費が自分の負担になる会社が多いので、年末年始のように混む時期は時間に余裕を持った便を選んでください。18社の数字は今日どこいく?の遅延と欠航のデータでいつでも見られます。

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