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旅館の客室(旅館モバイルバッテリー禁止)

箱根一の湯の旅館でモバイルバッテリー禁止、9施設はフロントで貸出

公開 読了 約8分

箱根一の湯の旅館でモバイルバッテリー禁止が決まった

箱根の一の湯では、持ち込んだモバイルバッテリーを館内で使えなくなりました。代わりにフロントで館内用のバッテリーを借りられます。

  • 何が持ち込んだモバイルバッテリーの館内使用が全面禁止
  • いつから公式の告知は2026年8月26日・案内は9月中旬から
  • 誰に塔ノ沢一の湯本館をはじめ旅館9施設などに泊まる人
  • どうすればいいスマホは家で充電し館内ではフロントで借りる

神奈川県箱根町の一の湯は、モバイルバッテリーの館内ルールを見直しました。対象は国の登録有形文化財「塔ノ沢一の湯 本館」をはじめとする旅館9施設などです。泊まる人が持ってきたバッテリーは館内で使えません。

この記事でわかること

  • 館内でしてはいけない3つのこと
  • フロントで借りられるバッテリーの条件
  • 泊まる前に家でしておくこと
  • もしバッテリーが熱くなったときの動き方

いつから変わったのか

一の湯の公式サイトには、2026年8月26日付で塔ノ沢一の湯本館のお知らせが出ています。題は「モバイルバッテリーの館内使用禁止について」です。

箱根の温泉街で「一の湯」などの看板が掲げられた旅館の建物が道路沿いに並ぶ様子の写真
写真:Quercus acuta(Wikimedia Commons・CC BY-SA 4.0・切り抜き)

観光経済新聞によると、泊まる人への案内は9月中旬に始まりました。それから約1カ月がたち、本館の客を中心におおむね理解を得ているそうです。

告知の日と案内の始まりは別なので、表で並べておきます。

項目 中身 出どころ
公式のお知らせ 2026年8月26日 一の湯の公式サイト
泊まる人への案内 9月中旬から 観光経済新聞
対象 塔ノ沢一の湯本館をはじめ旅館9施設など 観光経済新聞
知らせ方 チェックイン時のフロント・客室のリーフレット(日本語と英語) 観光経済新聞

出どころ:一の湯の公式サイトと観光経済新聞(2026年10月25日)

公式サイトのお知らせ一覧で、この件が載っているのは塔ノ沢一の湯本館の分です。ほかの施設に泊まる人は、予約した宿の案内も見ておくと迷いません。

館内でモバイルバッテリーは何がだめなのか

公式のお知らせが挙げている「控えてほしいこと」は3つです。どれも館内で使うことに関わるものです。

一の湯に泊まる前の注意点。出発前にスマホを満タンに 家を出る前に充電を済ませておく/バッテリー本体も家で充電 客室のコンセントで充電しない/対象の宿を確認 予約の確認メールで宿を確かめる
今日どこいく?編集部が本文の内容から作成
してはいけないこと 例
バッテリーから機器を充電する 寝る前に枕元でスマホにつなぐ
館内のコンセントでバッテリー本体を充電する 客室のコンセントに差して翌日に備える
落としたり濡れたりしたバッテリーを使う 移動中に落としたものをそのまま使う

出どころ:一の湯の公式のお知らせ(2026年8月26日)

観光経済新聞は、落下して強い衝撃が加わったバッテリーの使用も禁止に入ると書いています。家では普通にしていることばかりなので、知らずに泊まると夜に困ります。

塔ノ沢一の湯本館のお知らせ。一の湯の館内でできることとできないこと。スマホの充電どうする?。館内でできる。フロントで貸出用を借りる。貸出用は全固体の電池。不安なら別のものと交換。館内でできない。バッテリーからスマホを充電。コンセントでバッテリー充電。落とした物や濡れた物を使う。スマホとバッテリーは家で充電しておく。今日どこいく?が作ったイラスト図解(人物の悩み+◎△の2枚カード)

代わりに何を借りられるのか

館内で使う分に限り、フロントで貸出用のモバイルバッテリーを用意しています。中身は全固体のリチウムイオン電池です。希望する人はフロントに申し出ます。

借りたバッテリーを落としたり濡らしたりして不安なときは、使わずにフロントへ知らせます。別のものと交換してもらえます。お知らせに料金の話は出ていないので、気になる人は借りるときに聞いておくと安心です。

予約の前に聞きたいことがあれば、一の湯グループ総合予約センター(0460-85-5331)が10:00〜17:00に受け付けています。年中無休です。

なぜ旅館でモバイルバッテリーを禁止したのか

理由は火災を防ぐことと、古い建物を守ることです。塔ノ沢一の湯本館は1630年創業の宿で、木造4階の数寄屋造りです。登録有形文化財に登録されています。

消防庁のリチウムイオン電池等から出火した火災件数の推移(モバイルバッテリー482件) (PDF)の画面
出典:消防庁「リチウムイオン電池等から出火した火災件数の推移(モバイルバッテリー482件)」 (PDF)(10月25日に撮影)

モバイルバッテリーの火事は、ここ数年で大きく増えています。消防庁の調べでは、令和7年にリチウムイオン電池などから出た火災は1,297件でした。そのうちモバイルバッテリーは482件で、製品の中でいちばん多い数字です。

モバイルバッテリーの件数は4年で毎年増えています。

年 リチウムイオン電池などの火災 うちモバイルバッテリー
令和4年 601件 122件
令和5年 739件 182件
令和6年 982件 290件
令和7年 1,297件 482件

出どころ:消防庁「リチウムイオン電池等から出火した火災の調査結果」(令和8年3月26日公表)

令和6年の290件と比べると約7割増えています。原因がわかったものでは外部衝撃が41件でいちばん多いです。高温下での使用や保管が23件で続きます。落としたバッテリーを使わないという一の湯の決まりは、この上位の原因に合わせたものです。

一の湯に泊まる人は何をすればいいか

  1. 家を出る前にスマホを満タンにしておく。館内でバッテリーからつなげないので、着いた時点の残りが夜まで持つかを考えておきます。
  2. バッテリー本体も家で充電を済ませる。客室のコンセントでバッテリーを充電するのは3つの禁止の1つです。
  3. 移動中に落としたバッテリーは使わない。強い衝撃を受けたものは館内で使えません。消防庁の調べでも出火の原因の1位です。
  4. 足りなくなったらフロントで借りる。全固体の電池を使った館内用のバッテリーを貸してもらえます。
  5. チェックインのときの案内をよく聞く。フロントでも説明があり、客室には日本語と英語のリーフレットが置いてあります。
開封した箱の中に黒いモバイルバッテリー本体が収まっている様子の写真
写真:Tranpan23(Wikimedia Commons・CC BY 2.0・切り抜き)

11月に箱根へ行く人は、宿も早めに押さえておきたいところです。今日どこいく?の旅行の混雑DBで数えると、神奈川県の宿の混み方は年間66.2%です。いちばん混む月は11月の72.1%です。いちばん空く1月の57.7%とは差があるので、紅葉の時期に泊まるなら予約と一緒にこうした宿の決まりも先に確かめておくと当日あわてません。

これまでとどう違うのか

これまでは、客室で寝る前にバッテリーからスマホを充電するのは普通のことでした。見直しの後は、持ってきたバッテリーを館内で使うこと自体ができません。充電に使えるのはフロントの貸出用だけになります。

モバイルバッテリー使用の前と後。これまで:客室で寝る前に/バッテリーから/スマホを充電。見直し後:持ち込んだバッテリーは/館内使用不可/充電はフロントの貸出用
今日どこいく?編集部が本文の内容から作成

泊まる人に知らせるやり方も変わりました。チェックインのときにできる限りフロントで伝え、客室にはリーフレットを置いています。海外からの客にも伝わるよう、日本語と英語の2つで書いてあります。

宿の側の備えも強くしました。バッテリーが熱くなる・変なにおいがするといったことが起きたとき、すぐ動けるようにスタッフへ初めの対応の手順を伝えています。一の湯は「歴史ある文化財などを守り、今後も変わらぬ風情を届けるため」と説明しています。

旅館のモバイルバッテリー禁止で気をつけるところ

いちばん間違えやすいのは、対象の宿の範囲です。報道は旅館9施設などとしていますが、公式サイトのお知らせは塔ノ沢一の湯本館の名前で出ています。ほかの施設に泊まる人は、予約の確認メールや宿の案内で決まりを見ておきます。

「箱根湯本駅」と表示された駅舎の前にタクシーなどの車が停まっている様子の写真
写真:Kounoichi(Wikimedia Commons・CC BY-SA 4.0・切り抜き)

次に、決まりの言葉は「館内での使用禁止」です。お知らせに並ぶ3つの行為は、どれも館内でバッテリーを使うことか充電することです。持っていくかどうかで迷ったら、予約センターに聞くのが早いです。

もしバッテリーから煙や火が出たら、消防庁はまず周りの人に火事だと知らせるよう呼びかけています。身の安全を確保してから119番に通報し、炎が弱まって近づけるようになってから消火します。消火器が無ければバケツやペットボトルで大量の水をかけます。旅館の中ならすぐにフロントへ知らせます。

火が消えたあとも再び燃え出すことがあります。火ばさみなどでバケツの水に沈め、消防隊が着くまで取り出さないようにします。

まとめると家で充電してから出かければ困らない

箱根の一の湯では、持ち込んだモバイルバッテリーを館内で使えません。バッテリーから機器を充電する・コンセントでバッテリーを充電する・落としたものを使う、の3つが禁止です。困ったときはフロントで館内用のバッテリーを借ります。スマホとバッテリーは家で充電を済ませてから出かけると安心です。ほかの宿や温泉の記事は宿・温泉・キャンプの記事一覧にまとめています。

よくある質問

Q. 箱根の一の湯本館でもモバイルバッテリーは使えないのですか?
A. 使えません。塔ノ沢一の湯本館は2026年8月26日付のお知らせで、持ち込んだモバイルバッテリーの館内使用を禁止しました。館内で使う分は、フロントで全固体の電池を使った貸出用を借りられます。

Q. 客室のコンセントでバッテリーを充電してもいいですか?
A. できません。館内のコンセントでモバイルバッテリー本体を充電することは、公式のお知らせが挙げる3つの禁止の1つです。バッテリーは家を出る前に満タンにしておきます。

Q. 対象になるのはどの宿ですか?
A. 観光経済新聞によると、塔ノ沢一の湯本館をはじめとする旅館9施設などが対象です。公式サイトのお知らせは本館の名前で出ているので、ほかの施設に泊まる人は予約した宿の案内も確かめます。

Q. 借りたバッテリーを落としてしまったらどうすればいいですか?
A. 使うのをやめてフロントに知らせます。強い衝撃が加わったときや水に濡れたときは、別のものと交換してもらえます。消防庁の調べでも、モバイルバッテリーの出火原因でいちばん多いのは外部衝撃の41件です。

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