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駅のホーム(久留里線復旧断念)

久留里線の復旧断念で代行は3月31日まで・代替バスは1日13往復

公開 読了 約9分

久留里線の復旧断念で何が決まったのか

久留里線の久留里~上総亀山間は、列車が戻らないまま2027年4月1日に廃止されます。JR東日本は台風25号で被災したこの9.6kmの復旧を断念しました。復旧工事に約半年かかり、廃止予定日までに営業運転を再開できないと判断したためです。

  • 何が久留里~上総亀山間9.6kmは復旧せず廃止
  • いつから廃止は2027年4月1日・代替バスは3月25日から
  • 誰に久留里・松丘・亀山へ鉄道で行く予定の人
  • どうすればいい2027年3月31日まではバス・タクシーの代行に乗る

この記事でわかること

  • 久留里線の代行輸送がいつまで続き、いつから代替バスに替わるのか
  • 代替バスの4つの系統と1日13往復の計画
  • 代替バスの運賃の考え方(コミュニティバスと同じ200円などを想定)
  • 休日に久留里や亀山へ出かける人が先に確かめておくこと

最後に列車が走ったのは2026年9月20日です。台風の前のこの日の運行が、この区間の最後の営業運転になりました。久留里線の全線開業は1936年で、約90年で末端の区間が幕を閉じます。

被害が大きかったのは上総松丘~上総亀山間です。3カ所で大規模な盛土崩壊が見つかりました。最大の場所では約60mにわたって盛土が崩れ、崩れた土の量は約3,800立方メートルに達しています。ほかの2カ所でも約700立方メートルと約1,100立方メートルの土砂が崩れました。

この区間は、もともと利用者が減ったことを理由に廃止が決まっていました。JR東日本は2026年3月9日に鉄道事業の廃止を国土交通大臣に届け出ています。廃止まで残り約5カ月の時点で、半年かかる工事はできないという判断になりました。

久留里線の復旧断念で代行輸送はいつまで続くのか

代行輸送は2027年3月31日まで続きます。JR東日本の運行情報では、2026年10月23日20時33分の時点で久留里~上総亀山駅間は上下線とも終日の運転見合わせです。その間はバスとタクシーで代わりに運んでいます。

久留里線廃止区間の駅と拠点。地図に番号で示した場所は 1. 久留里駅、2. 上総亀山駅
地図:地理院タイル(淡色地図)に今日どこいく?編集部が位置を記入。位置は © OpenStreetMap contributors

廃止のあとは君津市が路線バスを走らせます。運行は日東交通に任せる予定です。始まるのは2027年3月25日です。亀山やすらぎ館から久留里駅や君津青葉高校までを中心に1時間に1本程度を走らせる計画です。

いまから廃止の後までの流れを並べると、乗り物は代行輸送から代替バスへ替わります。

期間 区間 乗るもの 運行するところ
2026年9月20日まで 久留里~上総亀山 久留里線の列車 JR東日本
いま~2027年3月31日 久留里~上総亀山 バス・タクシーの代行輸送 JR東日本
2027年3月25日から 亀山やすらぎ館~久留里駅など 代替の路線バス 君津市(日東交通に委託)
2027年4月1日 久留里~上総亀山 鉄道は廃止 ―

出どころ: JR東日本の運行情報(2026年10月23日)とタビリスの記事。

2027年3月25日から31日までは、代行輸送と代替バスの期間が重なります。最初の数日は両方が走るので、乗り場を間違えないようにしてください。

代行輸送の細かい中身は、JR東日本のホームページの運行情報のお知らせ欄に載っています。

代替バスの運賃と本数はどうなるのか

代替バスの路線名は【仮称】久留里・松丘・亀山線です。君津市の運行計画(案)では、やすらぎ館を起点にした4つの系統があります。系統ごとに行き先と所要時間が違います。

久留里線廃止までの日程。2026年9月20日 列車の運行最終日/2027年3月25日 代替バス運行開始/2027年3月31日 代行輸送が終了/2027年4月1日 久留里線廃止
今日どこいく?編集部が本文の日程から作成
系統 主な経由地と終点 キロ程 所要時間(片道)
1 松丘スポーツ広場経由で久留里駅 12.5km 約20分
2 松丘スポーツ広場・久留里駅経由で君津青葉高校 13.3km 約23分
3 久留里駅・森林体験交流センター経由で君津青葉高校 16.5km 約30分
4 松丘スポーツ広場・久留里駅経由で森林体験交流センター 14.2km 約25分

出どころ: 君津市「JR久留里線(久留里~上総亀山間)の代替交通について」(運行計画案)。所要時間に久留里駅での接続の待ち時間は入っていません。

本数は1日13往復の計画です。いまの久留里線の1日8.5往復より多くするとしています。車両は2台で、予備が1台です。乗車定員30人以上のポンチョ型を想定しています。

運賃は、いまの君津市のコミュニティバスと同じ形を想定しています。距離に関係なく同じ額の均一制です。

乗る人 運賃(コミュニティバスの例)
大人(65歳未満) 200円
大人(65歳以上) 100円
小人(小学生・中学生・高校生) 100円
小学校に入る前の子ども 無料
障がい者とその介護者 100円

出どころ: 君津市の代替交通の資料(コミュニティバスの運賃・料金体系を参考として掲載)。

IC決済にも対応する形です。ただしこれは計画の段階の「想定」です。実際の運賃は走り始める前の発表で確かめてください。

時刻表のイメージでは、やすらぎ館の始発が5:45で久留里駅に6:05に着きます。最終はやすらぎ館を20:55に出て、久留里駅に21:15に着く形です。この時刻は2025年3月のダイヤ改正の時点の久留里線に合わせて組んだものです。

久留里や亀山へ出かける人は何をすればいいのか

休日に房総の山の方へ鉄道で出かけるなら、次の順で確かめると迷いません。

今日どこいく?の「混雑が少ない月はいつか」の画面。47都道府県の混雑を月ごとに比べる早見表
今日どこいく?の混雑が少ない月はいつかの画面(10月23日時点)
  1. 内房線の運転を見る。東京や千葉から木更津へ向かう内房線も台風25号の影響が残っています。姉ケ崎~長浦駅間は終日の運転見合わせで、11月9日の始発からの再開を見込んでいます。
  2. 11月8日は避ける。この日は姉ケ崎~木更津駅間が終日運転を見合わせます。長浦~木更津駅間ではバスの代行輸送もありません。
  3. 久留里から先は代行輸送に乗る。久留里~上総亀山間は2027年3月31日までバスかタクシーです。JR東日本の運行情報のお知らせ欄で中身を見てから出かけてください。
  4. 帰りの時間を先に決める。代替バスの計画でも1時間に1本程度です。乗り遅れると次まで長く待つことになります。

内房線の様子はこの先も変わる可能性があります。長浦~木更津駅間は上下線それぞれ1時間に2本、木更津~安房鴨川駅間は通常の5割程度の運転です。

代替バスが始まる2027年3月に泊まりで出かけるなら、宿は早めに取ってください。今日どこいく?の旅行の混雑DBで数えると、千葉県の宿の年間の混み方は64.0%です。そのうちいちばん混む月が3月で68.0%、空く月は9月で60.2%でした(47都道府県の混雑(空いている月と混む月))。新しいバスに乗りに行くなら、3月は宿が埋まりやすい月だと思って予定を組むと安心です。

ほかの路線の運休や代行バスの話は新幹線・電車の記事一覧にまとめています。

鉄道のころと代替バスでどう違うのか

いちばん大きな違いは本数と行き先です。久留里線は上総亀山駅と久留里駅を結ぶだけでした。代替バスは君津青葉高校や森林体験交流センターへも行きます。君津市は病院やスーパー、観光の拠点へ行けるようにすると書いています。

久留里線と代替バスの違い。久留里線:久留里駅と上総亀山駅を結ぶだけ。代替バス:君津青葉高校や森林体験交流センターへも運行/病院やスーパー、観光の拠点へも停車
今日どこいく?編集部が本文の内容から作成

本数は鉄道のころより増えて1日13往復になる計画です。一方で車両は乗車定員30人以上の小さなバスです。平日は1便あたり最大15人程度、休日は1便あたり最大20数人程度の移動を見込んでいます。休日にグループで乗ると、満員で乗れない便が出るかもしれません。

運行の主体も変わります。鉄道はJR東日本でしたが、代替バスは君津市が走らせます。運転は乗合バスの許可を持つ会社への委託で、その費用はJR東日本が負担金として出します。

終点の駅も変わります。これまでは上総亀山駅が終点でしたが、代替バスはやすらぎ館が起点です。途中には藤林・高水・柳城・名殿・松丘・宇坪・平山・浦田・三の丸・久留里神社前などのバス停が並びます。

復旧断念のあとに気をつけるところ

まず、代替バスの中身はまだ計画(案)です。路線名には【仮称】が付いています。運賃もコミュニティバスと同じ形を「想定」している段階です。君津市は2025年12月22日の地域公共交通会議でも代替交通を議題にしています。

復旧断念後に気をつけること。代替バスはまだ計画案 路線名にも【仮称】が付いている/運賃も想定の段階 コミュニティバスと同じ形を想定/12月22日に協議予定 君津市の地域公共交通会議で検討
今日どこいく?編集部が本文の内容から作成

次に、JRのきっぷとの関係です。住民説明会では「JRの運賃割引制度の対象区間に代替バスの運行区間も含めてほしい」という意見が出ました。逆に言えば、JRのきっぷでそのまま乗れるとは決まっていません。

観光で行く人は行き先にも気をつけてください。説明会では濃溝の滝や七里川温泉の方面へルートを延ばしてほしいという声がありました。観光のハイシーズンに臨時バスを出してほしいという意見も出ています。いまの計画の系統表には、この2か所は入っていません。

説明会は2025年7月31日・8月5日・8月6日の3回開かれました。参加者は久留里地区が44人、松丘地区と亀山地区がそれぞれ52人です。

最後に、久留里駅での乗り継ぎです。説明会では、上りの第2便について列車が遅れたときにも久留里駅で乗り継げるようにしてほしいという声がありました。乗り継ぎの時間に余裕がない便もあるので、帰りは1本早いバスにすると安心です。

久留里線の復旧断念をまとめると

久留里線の久留里~上総亀山間は、台風25号の被害で復旧を断念しました。列車は2026年9月20日が最後で、2027年4月1日に廃止されます。それまではバスとタクシーの代行輸送が2027年3月31日まで続きます。

2027年3月25日からは君津市の代替バスが走る予定です。計画では4つの系統で1日13往復、運賃はコミュニティバスと同じ大人200円などを想定しています。出かける前は内房線の運転と、JR東日本の運行情報のお知らせ欄を見てください。

よくある質問

Q. 久留里線の代行輸送はいつまで続きますか?
A. JR東日本はバスとタクシーによる代行輸送を2027年3月31日まで続けます。鉄道が廃止される2027年4月1日の前日までです。中身はJR東日本の運行情報のお知らせ欄で確かめてください。

Q. 久留里線の代替バスはいつから走りますか?
A. 君津市は2027年3月25日から路線バスを走らせる予定です。運行は日東交通に任せ、亀山やすらぎ館から久留里駅や君津青葉高校までを1時間に1本程度で結ぶ計画です。

Q. 久留里線の代替バスの運賃はいくらですか?
A. 君津市はいまのコミュニティバスと同じ形を想定しています。その場合は大人200円・65歳以上100円・小中高生100円で、小学校に入る前の子どもは無料です。正式な額は走り始める前の発表で確かめてください。

Q. 久留里線はなぜ復旧を断念したのですか?
A. 上総松丘~上総亀山間の3カ所で盛土が大きく崩れ、復旧工事に約半年かかると分かったためです。廃止予定日の2027年4月1日までに営業運転を再開できないとJR東日本が判断しました。

Q. 代替バスの本数は列車より多いですか?
A. 君津市の計画では1日13往復です。いまの久留里線の本数以上を確保するとしています。ただし車両は定員30人以上の小さなバスなので、休日は混む便があるかもしれません。

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