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犬と電車に乗るルールと料金は?ケースの大きさと重さを鉄道7社で比較 図の中の文字: ケースは10kgまで、大きさは3辺合計120cmまで

犬と電車に乗るルールと料金は?ケースの大きさと重さを鉄道7社で比較

公開 読了 約20分

犬を電車に乗せるならケースに全身を入れて10kgまでに収める

犬はケース込み10kgまでで3辺120cmのケースに入れば電車に乗せられる

犬を電車に乗せるときは、専用のケースに入れて運ぶのが前提です。ケースは縦・横・高さの合計を120cm以内にします。重さはケースと犬を合わせて10kg以内です。この線は東京メトロと東急と東武とJR東日本と近鉄が同じ数字で出しています。

今日どこいく?編集部は鉄道7社の公式ページを読み、ケースの大きさと重さと料金を表に並べ直しました。7社は東京メトロ・東急・東武・JR東日本・名鉄・近鉄・阪急です。大きさと重さが数字で読める6社は上限がそろっていて、名鉄だけがケースの長さ70cm以内という条件を足しています。

料金は会社で分かれます。JR東日本・阪急・名鉄・近鉄の4社は、ケース1個につき290円の手回り品料金がかかると案内しています。犬の大きさではなくケースの数で数える料金です。

この記事でわかること

  • 犬のケースの大きさと重さの上限を鉄道各社で比べた結果
  • 手回り品料金がかかる会社と買い方
  • 顔出しや抱っこが電車の中でできない理由
  • 高速バスで犬を運ぶときの置き場所
  • 盲導犬などの補助犬とペットの扱いの違い

表の数字は2026年10月23日に各社の公式ページで集めたものです。決まりは各社が変えることがあるので、乗る前に乗る会社のページも見ておくと安心です。

犬を入れるケースの大きさと重さを鉄道6社の公式ページで並べた

犬を電車に乗せるときに最初に見るのは、ケースの大きさと重さです。東京メトロ・東急・東武・JR東日本・名鉄・近鉄の6社は、この2つを数字で出しています。どの会社も対象は小犬・猫・鳩などの小動物で、猛獣とヘビの類は外しています。

緑とベージュのペットキャリーケースの側面に「LIVE ANIMALS」のシールや送り状が貼られている写真
写真:Chachacha369(Wikimedia Commons・CC BY-SA 3.0・切り抜き)

ケースの大きさと重さの上限はどの会社もほぼ同じ線に並びます。

会社 ケースの大きさ 重さ(ケース込み) ほかの条件
東京メトロ 3辺の合計120cm以内 10kg以内 ほかの客に危害や迷惑をかけるおそれがない
東急 3辺の合計120cm以内 10kg以内 頭や足など一部が外に出るものは不可
東武 3辺の合計120cm以内 10kg以内 容器から頭や手足が出ないこと
JR東日本 3辺の合計120cm以内 10kg以内 動物専用のケースに入れる
名鉄 3辺の合計120cm程度で長さ70cm以内 10kg以内 駅や車内では容器から出さない
近鉄 3辺の合計120cm以内 10kg以内 専用の容器に入れる

出どころ:東京メトロ・東急・東武・JR東日本・名鉄・近鉄の公式ページ(2026年10月23日に集めた)

6社のうち5社は、ケースの縦・横・高さの合計を120cm以内と書いています。名鉄は長さ70cm以内で3辺の合計120cm程度の容器としていて、長さの条件が1つ多い書き方です。細長いケースを使う人は、名鉄に乗る日だけ長い辺を測っておくと安心です。

重さはどの会社もケースに入れた状態で10kgまでです。JR東日本はケースと動物を合わせた重さと書き、東急と東武と近鉄は容器に入れた重さと書いています。言い方は違っても、犬だけの体重ではなくケースを足した重さで見る点は同じです。

東京メトロのページは、ほかの客に危害を及ぼしたり迷惑をかけたりするおそれがないと認められるものに限ると書いています。数字に収まっていても、周りの客の迷惑になると判断されれば持ち込めない決まりです。ページの最終更新日は2022年8月25日でした。

この表で見ると犬の種類の名前はどこにも出てきません。決まりの中身はケースの大きさと重さの数字です。小型犬か中型犬かという呼び方ではなく、ケースに入れた状態の寸法と重さで判断します。

犬を電車に乗せる条件は乗り換える会社と混み具合で変わる

ケースの上限がそろっていても、乗る会社が変われば細かい条件が変わります。1回の外出で2社以上の電車に乗ることもあります。乗り換えた先の会社にも決まりがあると考えて、両方の条件を満たすケースを選びます。

今日どこいく?の「JR東日本の新幹線の持ち込みと設備」の画面。JR東日本の手回り品のページ
今日どこいく?のJR東日本の新幹線の持ち込みと設備の画面(10月23日時点)

差が出やすいのは料金とケースの形です。料金はJR東日本・阪急・名鉄・近鉄が1個290円と案内しています。ケースの形は名鉄だけが長さ70cm以内を足しています。

阪急は、決まった小動物のほかに会社が特別に承認したものも持ち込めると書いています。ケースの条件から外れそうなときは、乗る前に阪急へ問い合わせる道が残っています。

混み具合でも扱いが変わります。JR東日本は、ほかの客に迷惑をかけるおそれがある場合や列車がとても混んでいる場合に持ち込みを断ることがあると書いています。名鉄と近鉄も混んでいるときに断る場合があると書いていて、どの会社も考え方は同じです。

各社のページの更新の日付もばらばらです。東京メトロのFAQは2022年8月25日が最終更新で、阪急のFAQは2025年4月16日に更新されています。近鉄のページは2026年8月6日現在の内容です。古い日付のページでも今の決まりとして出ていますが、出かける前に一度開いて変わっていないかを見ておきます。

犬を電車に乗せる料金はJR東日本など4社が1個290円と決めている

料金を見ると会社の差がはっきりします。JR東日本・阪急・名鉄・近鉄の4社は犬などの小動物を有料の手回り品に入れています。料金は4社とも1個290円です。

JR東日本の駅構内で「東改札口」と案内のある緑色の自動改札機が並ぶ様子の写真
写真:延岡(Wikimedia Commons・CC0・切り抜き)

料金を案内している会社はどこも同じ額をケースの数で数えています。

会社 手回り品料金 数え方
JR東日本 290円 1個につき
阪急 290円 1個につき
名鉄 290円 1個につき
近鉄 290円 容器1個について

出どころ:JR東日本・阪急・名鉄・近鉄の公式ページ(2026年10月23日に集めた)

払い方は会社で少し違います。JR東日本は、乗る駅の改札口などで荷物を見せてから普通手回り品きっぷを買う形です。ICカードでそのまま改札を通らず、先に改札口へ寄る時間を見ておきます。

阪急は、乗る駅の券売機で手回り品切符を買うよう案内しています。改札に入る前に券売機へ寄る順番になります。

近鉄は容器1個について290円と書いています。数えるのは犬の頭数ではなくケースの数です。犬を2匹連れて別々のケースに入れれば、ケースの数だけ料金がかかります。

新幹線も同じ額です。今日どこいく?の新幹線の手回り品DBでも、JR東日本のペットの料金は290円と載せています。人の手回り品の上限は3辺250cm・30kg・2個までです。

料金は乗る区間の運賃とは別にかかります。長い距離でも短い距離でもケース1個ごとに同じ額なので、乗り換えで会社が変わる日は会社ごとに払うものと考えておくと慌てません。

表を並べると犬の電車の決まりは3つの数字にまとまる

ケースの表と料金の表を並べると、覚える数字は3つで足ります。ケースの3辺の合計120cmとケース込みの重さ10kgと手回り品料金の290円です。

1つ目の120cmは、ケースの縦・横・高さを足した長さです。キャリーケースのタグや説明書に3辺の寸法が書いてあれば、その3つを足して120cmに収まるかを見ます。名鉄に乗るなら、いちばん長い辺が70cm以内かも見ておきます。

2つ目の10kgは、犬とケースを合わせた重さです。家の体重計にケースを持って乗り、自分の体重を引けば合わせた重さが分かります。

3つ目の290円は、料金を案内している4社の額です。JR東日本・阪急・名鉄・近鉄に乗るときは、運賃とは別にケース1個ごとにかかります。

数字のほかに、ケースから体を出さないことも各社がそろって求めています。東急と東武は頭や足がケースから出るものを持ち込めないとはっきり書いています。JR東日本と名鉄は、駅と車内でケースから出さないよう頼んでいます。

3つの数字のうち、出かける前に家で確かめられるのは大きさと重さです。料金は駅で払うものなので、乗る会社が料金を案内しているかだけを先に見ておけば当日に迷いません。

人の荷物は3辺250cmでも犬のケースは120cmまでに絞られる

同じ手回り品でも、人の荷物と犬のケースでは上限が大きく違います。JR東日本は人の荷物を3辺250cm以内・長さ2mまで・30kg以内で2個までとしています。犬のケースは3辺120cm以内・10kg以内です。

人の荷物と犬のケースの上限。人の荷物:3辺250cm以内/長さ2mまで/30kg以内で2個まで。犬のケース:3辺120cm以内/ケース込み10kgまで
今日どこいく?編集部が本文の内容から作成

人の荷物と犬のケースでは上限の数字がはっきり違います。

会社 人の手回り品 犬などの小動物のケース
JR東日本 3辺250cm・長さ2m・30kg・2個まで 3辺120cm・10kgまで
東急 3辺250cm・長さ200cm・30kg・2個まで 3辺120cm・10kgまで
東武 3辺250cm・一辺2m・30kg・2個まで 3辺120cm・10kgまで
名鉄 3辺250cm・長さ2m・30kg・2個まで 長さ70cm・3辺120cm程度・10kgまで
近鉄 3辺250cm・長さ2m・30kg・2個まで 3辺120cm・10kgまで

出どころ:JR東日本・東急・東武・名鉄・近鉄の公式ページ(2026年10月23日に集めた)

差がつく理由は、各社が書いている言葉から読み取れます。東急は小動物について、安全上の理由で決まった容器に入れることを条件にしていると書いています。東武は、ほかの客に危害や迷惑をかけるおそれがないよう容器から頭や手足が出ないこととしています。

犬のケースは人の荷物と違い、中で生き物が動きます。混んだ車内でケースが大きく重いと、周りの人にぶつかったり足元をふさいだりしやすくなります。各社が小動物の容器を人の荷物より小さく軽く決めているのは、こうした周りへの迷惑を減らすためだと読み取れます。

上限を超えた動物は、手回り品として持ち込めなくなります。東急と名鉄と近鉄は、車内へ持ち込めないものに小動物を除く動物を挙げています。犬は小動物の条件に収まったときだけ乗れる、という作りの決まりです。

人の荷物の枠が大きいからといって、犬を人の荷物の扱いで乗せることはできません。名鉄は人の荷物を車内へ無料で持ち込めるものに入れ、小犬などの小動物は有料で持ち込めるものに分けて書いています。

犬の体重とケースで電車にするか車にするかを選ぶ

犬を電車に乗せられるかは、2つの問いに答えると決まります。ケースと合わせて10kgを超えるかと、3辺120cmのケースに全身が入るかです。

うちの犬は電車に乗れる?(鉄道各社の決まり)。ケースと合わせて10kgを超える?。3辺120cmのケースに全身が入る?。電車は使えない。車で出かける形にする。電車に乗れる。JR東日本などは1個290円。ケースを替える。頭や足が出ないケースにする。ただし 名鉄はケースの長さ70cm以内も条件。今日どこいく?が作ったイラスト図解(はい/いいえの判定)

最初の問いで10kgを超えるなら、どの会社の小動物の条件にも入りません。その日は電車をやめて車で出かける形になります。10kg以内なら次の問いへ進みます。

次の問いでは、頭や足まで全身がケースに入るかを見ます。体の一部が出るなら東急や東武では持ち込めないので、ひと回り大きいケースに替えます。ただし大きくするほど3辺の合計120cmに近づくので、測ってから買い替えます。

2つの問いを通ったら電車に乗れます。JR東日本・阪急・名鉄・近鉄では1個290円の手回り品料金を払います。乗り換えのある日は、乗る会社ごとに料金がかかるかを公式ページで見ておきます。

犬が小さくても、子犬のうちは体がどんどん育ちます。前に乗れた犬がケース込みで10kgを超えることもあるので、出かける前の週に量り直しておくと安心です。

ケースに入らない大きな犬は電車をやめて車や貸切列車で出かける

ケース込みで10kgを超える犬やケースに全身が入らない犬は、電車の小動物の決まりに入りません。そうした犬と出かけるなら、車がいちばん現実的な手段です。

赤と白の塗装の電車がホームに停車し、隣のホームにも別の電車が走っている様子の写真
写真:Noa300000(Wikimedia Commons・CC BY-SA 4.0・切り抜き)

車で出かける日は、休憩の場所を先に決めておくと犬を休ませやすくなります。今日どこいく?の道の駅DBでドッグランありと載っているのは55駅で、全1234件のうちの数です。設備の欄に載っていない駅もあるので全国の数ではありませんが、この55駅から休憩の駅を選べば犬を外で歩かせる時間を作れます。駅ごとの設備は今日どこいく?の道の駅DBで見られます。

電車で犬と出かける催しもあります。西武鉄道は2026年10月2日のお知らせで、犬と一緒に乗る貸切列車「西武鉄道わんわんトレイン」を運行すると出しました。ふだんの列車とは別の貸切の列車なので、申し込みの方法や乗れる犬の条件はお知らせで確かめます。

犬と泊まれる宿やドッグランのある施設は、ペット同伴の記事一覧にまとめています。犬の大きさで電車が使えない日は、車で行ける行き先をここから探せます。

西鉄の高速バスで犬を運ぶなら床下トランクに限られる

電車の次に候補になる高速バスは、犬を置く場所から変わります。西鉄は九州各地を発着する全路線・全便で、ペットを床下トランク内に限って持ち込めるとしています。共同運行会社の便も含みます。

「Nishitetsu」の文字と「福岡 FUKUOKA 特急」の行先表示がある白い高速バスが道路を走る写真
写真:ローピン(Wikimedia Commons・CC0・切り抜き)

電車は車内にケースごと持ち込めますが、高速バスは置き場所から変わります。

乗り物 犬を置く場所 決まり
JR東日本の在来線 車内(ケースに入れる) 3辺120cm・10kgまで・1個290円
JR東日本の新幹線 車内(ケースに入れる) ペットの料金290円
東京メトロ・東急・東武 車内(ケースに入れる) 3辺120cm・10kgまで
西鉄の九州発着の高速バス 床下トランク内だけ カゴに入れるなどの手当てが要る
西鉄の本州向け夜行高速バス 持ち込めない 車内も床下トランクも不可

出どころ:JR東日本・新幹線の手回り品DB・東京メトロ・東急・東武・西鉄の公式ページ(2026年10月23日に集めた)

本州へ向かう夜行高速バスは扱いが違います。西鉄は本州向けの夜行高速バスについて、車内にも床下トランクにもペットを持ち込めないとしています。同じ九州発の便でも、本州向けの夜行便だけは使えない決まりです。

床下トランクに入れるときの条件もあります。ペットをカゴに入れるなど、ほかの客の荷物を壊したり汚したりしない手当てが要ります。壊したり汚したりしたときは、持ち込んだ人が弁償します。

床下トランクは目が届かず、空調設備も無い場所だと西鉄は書いています。ペットに異状が出ても責任を負えないとしているので、暑い時期や長い路線では犬の体への負担を考えて選びます。床下トランクがある一般路線バスの特急などの一部も同じ扱いです。

西鉄の決まりでいうペットは、盲導犬や聴導犬などの身体障がい者補助犬とそれと同じ力を持つ犬を除くすべての動物です。福岡から熊本へ高速バスで行くときの料金と所要時間は、福岡から熊本は新幹線とバスどっち?の記事で新幹線と比べています。

混んでいる電車では犬のケースを断られることがある

ケースの大きさも重さも守っていても、混んでいる列車では持ち込みを断られることがあります。JR東日本は、列車がとても混んでいる場合などに持ち込みを断る場合があると書いています。

JR東日本は大きな荷物について、時間帯によってはほかの客の迷惑になることがあるので気をつけてほしいとも書いています。犬のケースも同じで、通勤の人が多い時間帯を外して乗ると周りにも犬にも楽です。

名鉄も、ほかの客の迷惑になるおそれがある場合や大変混雑している場合に持ち込みを断ることがあると書いています。近鉄は混雑している列車など運輸の上で支障が出るおそれがある場合に断ることがあるとしています。

乗る時間を選べない日は、ケースを足元に置いて通路をふさがないようにします。網棚には重い荷物や不安定な形の荷物を載せないよう、JR東日本も名鉄も頼んでいます。ケースは網棚に載せず、手で持つか足元に置くのが安全です。

混む時期そのものを外したいときは、旅行先の混む月と空く月を先に見ておきます。都道府県ごとの混む月と空く月は都道府県別の混雑のページにまとめています。

犬と電車に乗る当日は改札に入る前に4つの手順を済ませる

当日の流れは、家を出る前の2手と駅での2手に分かれます。決まりの数字は東急やJR東日本のページと同じく、ケースの3辺120cm以内とケース込み10kg以内です。

  1. 家で犬をケースに入れ、頭や足が外に出ていないかを見る
  2. ケースと犬をいっしょに量り、上限の重さに収まっているかを確かめる
  3. 乗る駅で手回り品きっぷを買う
  4. 駅のホームでも車内でもケースから出さずに乗る
犬と電車に乗る当日の流れ。ケースに入れる。頭や足が出ないよう全身を入れる。重さを量る。ケースと犬を合わせて10kgまで。きっぷを買う。JR東日本は改札口で290円。車内では出さない。駅でも車内でもケースのまま。乗り換え先の会社の決まりも見る。今日どこいく?が作ったイラスト図解(横並びの手順コマ)

1つ目の手順では、ケースのふたや口をきちんと閉めます。東急は頭や足など一部が容器の外に出るものを持ち込めないとしているので、顔だけ出す形も外れます。

2つ目は家でやるのが確実です。駅で量る場所を探すより、家の体重計で前の晩に確かめておくほうが早く済みます。上限はケース込みで10kgです。

3つ目のきっぷは会社で買い方が違います。JR東日本は改札口などで荷物を見せて普通手回り品きっぷを買い、阪急は乗る駅の券売機で手回り品切符を買います。どちらも1個290円です。

4つ目は乗っている間ずっと続きます。JR東日本と名鉄は、駅や車内でケースから出さないよう頼んでいます。乗り換えの駅のホームで休ませたくなっても、ケースは開けずに次の電車まで待ちます。

乗り換えがある日は、乗り換えた先の会社の決まりも同じ順で見ます。名鉄だけはケースの長さ70cm以内の条件が足されるので、長いケースの人は名鉄に入る前に測っておきます。

犬の顔出しや抱っこは電車の中でケースの決まりから外れる

犬を電車に乗せるときに迷いやすいのが、顔だけ出す形と抱っこです。4社の書き方を並べると、どちらもケースの決まりから外れることが分かります。

顔出しと抱っこについての書き方は会社ごとに言葉が少しずつ違います。

会社 公式ページの書き方 読み取れること
東急 頭や足など一部が容器の外に出るようなものは持ち込めない 顔出しは不可
東武 容器から頭や手足が出ないものであること 顔出しは不可
JR東日本 駅や車内ではケースから出さないようお願い 抱っこはしない
名鉄 駅や車内では容器から出さないようお願い 抱っこはしない

出どころ:東急・東武・JR東日本・名鉄の公式ページ(2026年10月23日に集めた)

東急は頭や足など一部が容器の外に出るようなものを「お持ち込みいただくことはできません」と書いています。東武も「容器から頭や手足が出ないものであること」を条件にしています。顔だけ出したまま改札を通ると、その時点で持ち込みの条件を満たしていないことになります。

JR東日本と名鉄は、駅や車内でケースから出さないようにと頼む書き方です。持ち込んだあとにケースから出して抱っこするのも、この頼みから外れます。犬が鳴いて落ち着かないときは、ケースの外から声をかけるかいったん降りて駅の外で休ませます。

スリングや抱っこひものように体の前で抱える入れ物でも、頭や足が外に出る形は東急や東武の決まりから外れます。電車に乗る日は、ふたが閉まって全身が中に収まるケースを選びます。

盲導犬などの補助犬は電車で手回り品料金がかからない

ペットの犬とは別に、身体障害者補助犬法に定める盲導犬・介助犬・聴導犬は無料の手回り品として扱われます。JR東日本は、使用者本人が一緒にいて法に定める表示などをしている場合に限ると書いています。

補助犬はペットの決まりとは別の枠で扱われます。

会社 補助犬の扱い 条件
JR東日本 無料の手回り品 使用者本人が一緒にいて法に定める表示などをしている
名鉄 車内へ無料で持ち込める 使用者本人が一緒にいて法に定める表示などをしている
近鉄 無料の扱い 盲導犬は使用者証・介助犬と聴導犬は認定証を持つ
西鉄の高速バス ペットに含めない 補助犬と同じ力を持つ犬も同じ扱い

出どころ:JR東日本・名鉄・近鉄・西鉄の公式ページ(2026年10月23日に集めた)

近鉄は法の認定を受けた犬に限ると書き、盲導犬は使用者証を持って乗るよう案内しています。介助犬と聴導犬は認定証を持って乗ります。

名鉄も、使用者本人が一緒にいて法に定める表示などをしている場合に限って無料で持ち込めると書いています。表示や証の無い犬は、補助犬ではなくペットとして小動物の決まりを当てはめることになります。

高速バスでも補助犬は別の扱いです。西鉄はペットの決まりの対象から、盲導犬や聴導犬などの身体障がい者補助犬とそれと同じ力を持つ犬を外しています。床下トランクに入れる決まりは補助犬には当てはまりません。

補助犬の使用者や介助者の運賃が障害者手帳で安くなるかは、障害者手帳の割引は介助者も安くなる?の記事で電車や水族館などの条件を並べています。

犬を電車に乗せる前にケースの重さと乗る会社の料金を確かめる

犬を電車に乗せるときの決まりは、ケースの3辺の合計120cm以内とケース込み10kg以内に集まります。東京メトロ・東急・東武・JR東日本・近鉄が同じ数字を出し、名鉄は長さ70cm以内の条件を足しています。

料金はJR東日本・阪急・名鉄・近鉄がケース1個につき290円です。顔や足をケースから出す形は東急と東武では持ち込めません。JR東日本と名鉄は駅や車内でケースから出さないよう頼んでいます。

ケースに入らない大きな犬は電車の小動物の決まりに入らないので、車で出かける形になります。高速バスは西鉄の九州発着の便なら床下トランクに限って運べますが、本州向けの夜行便では運べません。盲導犬などの補助犬は無料で、ペットの決まりとは別に扱われます。

犬と電車でよく聞かれる質問に答える

Q. 犬をケースなしで電車に乗せられる?
A. ケースなしでは乗せられません。JR東日本は3辺120cm以内の動物専用のケースに入れ、ケース込み10kg以内であることを条件にしています。東急は頭や足が外に出るものも持ち込めないとしています。

Q. 犬を電車に乗せる料金はいくら?
A. JR東日本・阪急・名鉄・近鉄の4社は、ケース1個につき290円の手回り品料金がかかると案内しています。運賃とは別にかかり、犬を2匹別々のケースに入れればケースの数だけかかります。

Q. 犬を新幹線に乗せるといくらかかる?
A. JR東日本のペットの料金は1個290円です。ケースは3辺120cm以内で、ケースと犬を合わせて10kg以内という条件も在来線と同じです。

Q. 犬の顔をケースから出して電車に乗ってもいい?
A. 東急は頭や足など一部が容器の外に出るものは持ち込めないとしています。東武も容器から頭や手足が出ないことを条件にしています。顔だけ出す形は外れるので全身を入れて乗ります。

Q. 大型犬は電車に乗れる?
A. ケースと合わせて10kgを超える犬は各社の小動物の条件に入りません。名鉄や近鉄は小動物を除く動物を車内に持ち込めないものに挙げているので、大きな犬は車などで出かけます。

Q. 高速バスに犬を乗せられる?
A. 西鉄は九州各地を発着する全路線・全便で、ペットを床下トランク内に限り受け付けています。本州向けの夜行高速バスは車内も床下トランクも不可で、床下トランクには空調設備がありません。

Q. 盲導犬を連れて電車に乗ると料金はかかる?
A. JR東日本と名鉄と近鉄は盲導犬・介助犬・聴導犬を無料で扱います。JR東日本と名鉄は使用者本人が一緒に乗り、法に定める表示などをしている場合に限るとしています。

Q. 犬の手回り品きっぷはどこで買う?
A. JR東日本は乗る駅の改札口などで荷物を見せて普通手回り品きっぷを買います。阪急は乗る駅の券売機で手回り品切符を買う形です。どちらもケース1個につき290円です。

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