- 冬用タイヤは住む街でなく行き先の雪で決める
- チェーン規制は全国13区間で国道6区間と高速道路7区間に出る
- 冬用タイヤ規制とチェーン規制では通れる車が変わる
- 冬用タイヤの決まりを国と道路会社と県の6か所で比べる
- 6か所を並べると冬用タイヤだけでは足りない日があると分かる
- スタッドレスでもチェーンが要るのは峠の坂と雪の滑りやすさのため
- 自分の車が冬用タイヤ規制を通れるかタイヤの種類ごとに確かめる
- 冬用タイヤはいつからか気象庁の平年値で5都市を比べる
- 冬の高速道路へ出る前にやることを6つの順番で並べる
- 大雪の日は情報板の表示でインターチェンジを降りる
- チェーン規制の手前でチェーンが無いと気づいたら規制区間に入らない
- ノーマルタイヤで雪道を走ると岐阜県では罰金5万円以下になる
- 冬用タイヤとチェーン規制のよくある質問に答える
- 最後に:冬用タイヤは雪の月の前に替えてチェーンも積んでおく
冬用タイヤは住む街でなく行き先の雪で決める
冬用タイヤは行き先の雪で決めて、チェーンも必ず積みます。
冬の高速道路には「冬用タイヤ規制」と「チェーン規制」があります。冬用タイヤ規制は冬用タイヤかチェーンを付けていれば通れます。チェーン規制はスタッドレスタイヤでもチェーンを付けないと通れません。
国土交通省がチェーン規制の区間として出しているのは全国で13区間です。内わけは直轄国道が6区間で、高速道路が7区間です。
替える時期は気象庁の平年値で雪の日が増える月を見るとつかめます。札幌は11月に雪日数が15.6日になり、新潟は12月に19.5日になります。東京は雪日数がいちばん多い2月でも3.5日です。
この記事でわかること
- チェーン規制が出る全国13区間の道路と長さ
- 冬用タイヤ規制とチェーン規制で通れる車の違い
- 国と道路会社と県の6か所の公式ページが言っていることの違い
- 札幌・新潟・長野・東京・広島の5都市で冬用タイヤへ替える目安の月
- ノーマルタイヤで雪道を走ったときの罰金と反則金(岐阜県)
数字は国土交通省・NEXCO中日本・NEXCO西日本・ドラぷら・長野県・岐阜県・気象庁の公式ページから取りました。数字のすぐ後ろにその出どころを付けています。車で出かける前のほかの準備は車・ドライブの記事一覧で読めます。
チェーン規制は全国13区間で国道6区間と高速道路7区間に出る
国土交通省はチェーン規制を行う区間を一覧にして出しています。直轄国道が6区間・高速道路が7区間で、合わせて13区間です。

どの区間も急な上り下りがある峠などにあります。過去に雪で立ち往生や通行止めが起きた場所のうち、チェーンを着けたり外したりできる場所と待機できる場所がある区間が選ばれています。
13区間を同じ並びにすると、いちばん長い区間は高速道路の北陸道にあると分かります。
| 道路 | 都道府県 | 区間 | 延長(km) |
|---|---|---|---|
| 国道112号 月山道路 | 山形県 | 西川町月山沢~鶴岡市田麦俣 | 15.2 |
| 国道138号 山中湖・須走 | 山梨県・静岡県 | 山梨県山中湖村平野~静岡県小山町須走字御登口 | 8.2 |
| 国道7号 大須戸~上大鳥 | 新潟県 | 村上市大須戸~村上市上大鳥 | 15.3 |
| 国道8号 石川県境~坂井市 | 福井県 | あわら市熊坂~あわら市笹岡 | 3.2 |
| 国道54号 赤名峠 | 広島県・島根県 | 広島県三次市布野町横谷~島根県飯南町上赤名 | 2.5 |
| 国道56号 鳥坂峠 | 愛媛県 | 西予市宇和町~大洲市北只 | 7.0 |
| E18 上信越道 | 新潟県・長野県 | 信濃町IC~新井PA(上り線) | 24.5 |
| E20 中央道 | 山梨県 | 須玉IC~長坂IC | 8.7 |
| E19 中央道 | 長野県 | 飯田山本IC~園原IC | 9.6 |
| E8 北陸道 | 石川県・福井県 | 丸岡IC~加賀IC | 17.8 |
| E8 北陸道 | 福井県・滋賀県 | 木之本IC~今庄IC | 44.7 |
| E73 米子道 | 岡山県・鳥取県 | 湯原IC~江府IC | 33.3 |
| E74 浜田道 | 広島県・島根県 | 大朝IC~旭IC | 26.6 |
※上の6本が直轄国道・下の7本が高速道路
いちばん長いのは北陸道の木之本IC~今庄ICで44.7kmです。次に長いのは米子道の湯原IC~江府ICで33.3kmです。いちばん短いのは国道54号の赤名峠で2.5kmです。
上信越道の区間は一覧では信濃町IC~新井PAの上り線と書かれています。同じ道でも走る向きで対象かどうかが変わるので、通る向きまで見ておきます。
NEXCO中日本は自社が管理する高速道路でチェーン規制が行われる区間を4か所としています。中央道の飯田山本IC~園原IC・須玉IC~長坂ICと、北陸道の丸岡IC~加賀IC・木之本IC~今庄ICです。国土交通省の一覧の高速道路7区間のうち4区間がこれにあたります。
チェーン規制のときは規制区間の手前でチェーンを付けているかの確認が行われます。13区間のどこかを冬に通る予定があるなら、チェーンを積まずに出かけない形にしておきます。
冬用タイヤ規制とチェーン規制では通れる車が変わる
冬の高速道路の規制は雪の強さで段階が変わります。冬用タイヤ規制は冬の高速道路で行われることがある規制です。チェーン規制はその上の段階で、大雪特別警報や大雪に関する緊急発表が出るような異例の大雪のときに行われます。
表にすると冬用タイヤ規制はタイヤで通れて、チェーン規制はチェーンが無いと通れないところが分かれ目です。
| 規制 | 行われるとき | 通れる車 | 付け方と注意 |
|---|---|---|---|
| 冬用タイヤ規制(すべり止め装置装着規制) | 冬の高速道路で行うことがある | 全車輪に冬用タイヤを付けた車か・チェーンなどのすべり止めを付けた車 | チェーンは駆動輪(一部の県では全車輪)・冬用タイヤは全車輪 |
| チェーン規制(チェーン装着規制) | 大雪特別警報や大雪に対する緊急発表が出るような異例の降雪のとき | チェーンを付けた車だけ(スタッドレスタイヤでも4WDでも同じ) | 全車輪か駆動輪にチェーン・状況によってはチェーンを付けても走れない |
| 通行止め | 降雪や吹雪などで通れなくなったとき | 通れない | 情報板の指示に合わせてインターチェンジで降りて一般道へ迂回する |
※細かい決まりは各都道府県の道路交通法施行細則で決まる(NEXCO中日本)
冬用タイヤ規制のときにチェーンで通るなら、チェーンは駆動輪に付けます。ただしNEXCO中日本は一部の県では全車輪への装着が必要だとしています。冬用タイヤで通るなら全車輪に付けます。
NEXCO西日本も装着が必要な装置は各都道府県によって違うと書いています。県をまたいで走る日は通る県の決まりに合わせます。
国土交通省の説明では、チェーン規制は大雪特別警報や大雪に対する緊急発表が行われるような異例の降雪があるときに行います。平成29年度は大雪特別警報の発令はなく、大雪に対する緊急発表は3回でした。
チェーン規制には通行止めの時間を短くするねらいもあります。大雪で通行止めにする場面でもチェーンを付けていれば通れるようにして、雪による通行止めの時間をこれまでより短くすることを目指しています。
つまり冬用タイヤだけで走れる日とチェーンが無いと進めない日は、同じ道でも雪の降り方で入れ替わります。自分の車が通れるかは、チェーン規制が出ているかと全部の車輪が冬用タイヤかの2つで決まります。

冬用タイヤの決まりを国と道路会社と県の6か所で比べる
冬用タイヤとチェーンの決まりは国・高速道路会社・県がそれぞれのページで出しています。今日どこいく?編集部は国土交通省・NEXCO中日本・NEXCO西日本・ドラぷら・長野県・岐阜県の6か所を1つの表に並べました。ドラぷらはNEXCO東日本の高速道路の情報サイトです。

並べると6か所のうち4か所がチェーンを積んでおくよう頼んでいると分かります。
| 出しているところ | タイヤについて書いていること | そのほかに書いていること |
|---|---|---|
| 国土交通省 | チェーン規制中はスタッドレスタイヤでも4WDでもチェーンが無いと通れない・スプレー式のすべり止めでは通れない | チェーン規制の13区間の一覧・規制区間の手前で装着を確かめる |
| NEXCO中日本 | 冬用タイヤ規制はチェーンなら駆動輪・冬用タイヤなら全車輪・M+S表示のオールシーズンタイヤは降雪で走れない場合がある | チェーンを携行する・中央道と北陸道の4か所でチェーン規制 |
| NEXCO西日本 | STUDLESSかSNOWの表示を全車輪に・オールシーズンタイヤはスノーフレークマーク付きを全車輪に | 必要な装置は都道府県で違う・チェーンを必ず携行する |
| ドラぷら | 冬用タイヤは新品から50%ほど減った5.0mmが交換時期 | どの地域に住む人もチェーンを携行する |
| 長野県 | 積雪や凍結した道のノーマルタイヤ走行は道路交通法違反 | 大雪が予想されるときは国・NEXCO・県が冬用タイヤの装着とチェーンの携行を呼びかける |
| 岐阜県 | 積雪や凍結した道のノーマルタイヤ走行は道路交通法違反・罰金5万円以下 | あると便利な冬用グッズを12品挙げる |
6か所はどれも立場が違います。国土交通省は直轄国道と高速道路のチェーン規制の決まりを出しています。NEXCO中日本とNEXCO西日本とドラぷらは高速道路を走る人へ向けた案内です。長野県と岐阜県は県の道で守る決まりと罰則を書いています。
どの道を走るかで読むページが変わります。高速道路だけを走る日はNEXCO各社の案内を読み、県の山道へ入る日は県の決まりも読みます。
6か所を並べると冬用タイヤだけでは足りない日があると分かる
1つめはチェーン規制です。国土交通省・NEXCO中日本・NEXCO西日本・ドラぷらの4か所が、冬用タイヤでもチェーンが要る規制があると書いています。冬用タイヤを付けていれば安心という考えは、異例の大雪の日には通りません。

2つめはオールシーズンタイヤの扱いです。NEXCO西日本はスノーフレークマーク(国際表記)が表示されたものを全車輪に付けるよう案内しています。NEXCO中日本は側面にM+SやM/Sの文字があるオールシーズンタイヤについて、冬用タイヤに比べ制動性能が劣るので降雪状況によっては走れない場合があるとしています。
同じオールシーズンタイヤでも、表示と雪の降り方で扱いが変わります。オールシーズンタイヤで冬の高速道路へ出るなら、チェーンを積んでおくと規制が上がっても進めます。
3つめはノーマルタイヤです。長野県と岐阜県は積雪や凍結した道をノーマルタイヤで走ることを道路交通法違反としています。岐阜県は罰金と反則金の額までチラシに載せています。
4つめはタイヤの減り方です。ドラぷらは冬用タイヤはノーマルタイヤに比べて使える寿命の限界が早いと言われているとしています。冬道で安全に走るための交換時期は、新品から50%程度すり減った5.0mmです。
4つをまとめると、冬用タイヤを持っているかだけでは足りません。表示が冬用か・溝が残っているか・チェーンを積んでいるかの3つがそろって冬の道を走れます。
スタッドレスでもチェーンが要るのは峠の坂と雪の滑りやすさのため
国土交通省はスタッドレスタイヤを付けた車でも大雪のときは立ち往生することがあると書いています。そのためチェーン規制ではスタッドレスタイヤでもチェーンを付けていない車は通れません。

4WDも同じ扱いです。大雪の峠では4WDは重量が大きいので、下り坂で急ブレーキをかけたときに止まるまでの距離が長くなります。そのためチェーン規制中はチェーンを付けていないと通れません。
雪の路面は乾いた路面よりずっと滑りやすくなります。ドラぷらは乾燥した路面に比べて圧雪路面では3.2倍・凍結路面では5.4倍・つるつるの凍結路面では8.0倍も滑りやすいと言われているとしています。冬の路面ではブレーキの効きがとても悪くなるので、スピードを出しすぎない速度で走ります。
スタッドレスタイヤそのものは0℃以下の低温でも硬くなりにくい特殊配合のゴムで作られています。溝の形と切込み(サイピング)を改良して、前の冬用タイヤより制動性能が大きく上がっています。
それでも急な坂と大雪が重なる場所では足りない場面が出ます。チェーン規制の区間は急な上り下りがある峠などで、過去に雪による立ち往生や通行止めが起きた場所から選ばれています。
チェーンを付けても走れない日もあります。NEXCO中日本は積雪や凍結の状況によってはチェーンを付けても走れないことがあるとしています。降雪の状況によっては速度規制や通行止めも行われます。
自分の車が冬用タイヤ規制を通れるかタイヤの種類ごとに確かめる
タイヤの種類は側面を見ると分かります。スタッドレスタイヤとスノータイヤの側面(サイドウォール)にはSTUDLESSかSNOWの文字があります。オールシーズンタイヤの側面にはM+S・M.S・M&S・M/Sのどれかの文字があります。
種類ごとに並べるとチェーン規制を通れるのはチェーンを付けた車だけです。
| タイヤ | 冬用タイヤ規制 | チェーン規制 | 公式の書き方 |
|---|---|---|---|
| スタッドレスタイヤ(全車輪) | ○ | × チェーンを付ければ○ | スタッドレス表記のものを全車輪に(NEXCO西日本) |
| スノータイヤ(全車輪) | ○ | × チェーンを付ければ○ | 側面にSNOWの文字(NEXCO西日本・NEXCO中日本) |
| オールシーズンタイヤ | △ 表示と降雪の状況しだい | × チェーンを付ければ○ | M+S表示は降雪状況で走れない場合がある(NEXCO中日本) |
| ノーマルタイヤ | × チェーンを付ければ○ | × チェーンを付ければ○ | 積雪や凍結した道は道路交通法違反(長野県・岐阜県) |
※○×は各社と県の説明を今日どこいく?編集部が並べ直したもの
選び方は走る道で決まります。冬の高速道路や雪の峠を走るなら、全車輪を冬用タイヤにしてチェーンも積む形がNEXCO各社の案内どおりです。
オールシーズンタイヤを選ぶならスノーフレークマークが付いたものにします。NEXCO西日本はオールシーズンタイヤを、ちらつく程度の降雪で路面と一部接触できる積雪の状況での使用を想定したタイヤだと説明しています。雪の多い地域へ何度も行く冬は、オールシーズンタイヤだけで済ませない選び方になります。
チェーンにも決まりがあります。国土交通省は自動車用品店などで売っているものなら問題ないとしています。種類は金属チェーンタイプ・ウレタン&ゴムチェーンタイプ・布製カバータイプの3つが挙がっています。スプレーのように薬剤を吹き付けるタイプではチェーン規制中に通れません。
チェーンは駆動輪に付けるのが基本です。自分の車がどの車輪で走る車かは、チェーンを買う前に確かめておきます。道路運送車両の保安基準第9条第4項は、タイヤ・チェーン等は走行装置に確実に取り付けられて安全な運行を確保できるものでなければならないと定めています。
冬用タイヤはいつからか気象庁の平年値で5都市を比べる
冬用タイヤへ替える時期を気象庁の平年値で見ました。札幌・新潟・長野・東京・広島の5都市で、1991〜2020年の日最低気温と雪日数を月ごとに並べています。

冬の入り口の10〜12月を見ると、札幌だけが11月から雪の日が多くなります。
| 都市 | 10月 | 11月 | 12月 |
|---|---|---|---|
| 札幌 | 8.0℃・1.9日 | 1.6℃・15.6日 | -4.0℃・27.9日 |
| 新潟 | 12.8℃・0.0日 | 6.9℃・2.7日 | 2.4℃・19.5日 |
| 長野 | 10.3℃・0.0日 | 3.4℃・3.6日 | -1.5℃・19.0日 |
| 東京 | 14.8℃・0.0日 | 8.8℃・0.0日 | 3.8℃・0.6日 |
| 広島 | 14.9℃・0.0日 | 8.9℃・0.2日 | 4.0℃・7.6日 |
※左が日最低気温・右が雪日数の平年値(1991〜2020年)。太字は日最低気温が0℃を下回る月
1〜3月は札幌と長野で日最低気温が0℃を下回り、新潟も2月にわずかに下回ります。
| 都市 | 1月 | 2月 | 3月 |
|---|---|---|---|
| 札幌 | -6.4℃・29.1日 | -6.2℃・25.3日 | -2.4℃・24.5日 |
| 新潟 | 0.1℃・26.8日 | -0.1℃・23.5日 | 2.4℃・15.8日 |
| 長野 | -3.9℃・24.0日 | -3.7℃・20.1日 | -0.5℃・15.6日 |
| 東京 | 1.2℃・2.8日 | 2.1℃・3.5日 | 5.0℃・1.4日 |
| 広島 | 2.0℃・12.0日 | 2.4℃・9.5日 | 5.1℃・4.3日 |
※左が日最低気温・右が雪日数の平年値(1991〜2020年)。太字は日最低気温が0℃を下回る月
札幌は10月に雪日数が1.9日あり、11月には15.6日まで増えます。11月の日最低気温は1.6℃です。冬用タイヤへ替える目安は10月のうちです。
新潟と長野は11月の雪日数が2.7日と3.6日で、12月に19.5日と19.0日へ増えます。替える目安は11月のうちです。長野は12月に日最低気温が-1.5℃になり、3月まで0℃を下回ります。
広島は12月に雪日数が7.6日になり、1月は12.0日です。替える目安は11月のうちです。
東京は雪日数がいちばん多い2月でも3.5日です。東京の街だけを走るなら雪の日は少なめですが、冬用タイヤの時期は行き先で決めます。

ドラぷらはどの地域に住んでいる人も冬の高速道路では冬用タイヤを付けてチェーンを積むよう頼んでいます。東京から長野や新潟の雪の道へ向かう日は、出発より前に替えておきます。
最深積雪の平年値は札幌が2月に95cmです。長野は1月に26cmで、新潟は1月と2月に23cmです。
平年値は街の気象台で測った値です。峠の路面は街の値だけでは分からないので、出かける日は高速道路のライブカメラで今の様子を見ます。雪の季節に出かける県の混み具合は47都道府県の混雑で月ごとに見られます。
冬の高速道路へ出る前にやることを6つの順番で並べる
出発の前にやることを、NEXCO中日本とドラぷらと岐阜県が挙げているものから順番に並べました。
- 道路交通情報と最新の気象予測を見る
- タイヤの溝と空気圧と傷を見る
- 冬用タイヤを付けていてもチェーンを積む
- 燃料を早めに入れる
- スキーやスノーボードのキャリアのゆるみを見る
- 屋根とタイヤハウスの雪を落とす
1つめの情報はアイハイウェイ中日本や日本道路交通情報センターのサイトで手に入ります。ドラぷらにはリアルタイムの交通情報のドラとらとライブカメラがあります。岐阜県は冬のドライブなび中部と岐阜県 道の情報を、長野県は道路情報広場Naganoを案内しています。
2つめのタイヤは溝の深さを2つの印で見ます。スリップサインとプラットフォームという突起です。
2つの印を並べると冬道で使える深さは法律で決まった寿命より手前で終わります。
| 印 | 知らせること | 溝の深さ |
|---|---|---|
| スリップサイン | 法律で定められた寿命 | 残り溝1.6mm |
| プラットフォーム | 新品から50%程度すり減った交換時期 | 5.0mm |
ドラぷらは法律で定められた寿命は残り溝の深さが1.6mmで、冬道で安全に走るための交換時期は5.0mmだとしています。乗る前に溝がプラットフォームに近づいていないかと空気圧と傷を見ます。
3つめのチェーンは冬用タイヤを付けていても積みます。NEXCO中日本は出発地が晴れていても目的地や通る場所で雪が降っていることがあるとしています。
4つめの燃料は早めに入れます。NEXCO中日本は規制や事故で渋滞して止まっても暖房のためにエンジンを切れず、思ったより燃料を使うことがあるとしています。途中で給油できる場所は全国のサービスエリアの一覧で探せます。
5つめのキャリアはしっかり取り付けます。スキーの板はテールを必ず前に向けます。途中のエリアでゆるみがないかを見ます。
6つめは雪落としです。屋根に雪が積もったまま走ると塊になって落ちることがあり、後ろの車にとても危険です。タイヤハウスにたまった雪は氷の塊になってハンドル操作を妨げることがあります。
車に積んでおく物は岐阜県の例が参考になります。岐阜県はあると便利な冬用グッズとして毛布・タオル類・砂袋・軍手・ゴム手袋・懐中電灯・スコップ・針金・スノーブラシ・カギ穴解氷スプレー・窓ガラスの霜取りスプレー・牽引ロープ・ブースターケーブルを挙げています。
大雪の日は情報板の表示でインターチェンジを降りる
走り出したあとは道路の情報板が頼りです。ドラぷらは情報板の種類ごとに何が出るかを説明しています。

- IC入口情報板 … インターチェンジの入口で今の道路と交通の情報を出す
- 料金所情報板 … 料金所の入口ブースでもう一度確かめられる
- 本線情報板 … インターチェンジの手前でその先の情報を出す
- 広域情報板 … 本線の上でその先の広い範囲の情報を出す
- 可変式速度規制標識 … 天候や路面に合わせて規制速度が変わる
- 警告板 … 走っている間に特に気をつけることを出す
本線情報板に通行止めで「ここで出よ!」と出たら、必ずそのインターチェンジで降ります。ドラぷらはその先で車が動けなくなっていて、高速道路から出るのに何時間もかかる場合があるとしています。
降雪や吹雪で高速道路が通行止めになったら一般道へ迂回します。一般道で休める場所は全国の道の駅の一覧でトイレや駐車場の台数から探せます。
除雪車や凍結防止剤散布車に出会ったら追い越しません。作業車は何台かで車線をふさいだり時速50km以下の低速で走ったりします。巻き上げた雪や凍結防止剤が飛んでくるうえ、追い越した先の道路の状況が変わるためです。
除雪が数キロにわたって続くときは、作業を一定時間ごとに止めて後ろの車を先に通すことがあります。作業車を道路脇の退避場所や休憩場所へよけさせるやり方です。
大雪の予報が出たら出かけないことも選びます。ドラぷらは大雪予報時には外出を控えるよう呼びかけています。雪で目の前が真っ白になるホワイトアウトや雪の道で車が動けなくなるスタックも起きます。
急ハンドル・急ブレーキ・急なアクセルはスピンを招きます。動き始めも加速も減速もゆっくりにして、車間距離をふだんよりあけます。
チェーン規制の手前でチェーンが無いと気づいたら規制区間に入らない
チェーン規制のときは規制区間の手前でチェーンを付けているかの確認があります。チェーンを付けていない車はチェーン規制中に通れません。
その場でできることは2つです。積んでいるチェーンを付けて進むか、規制区間に入らずに解除を待つか別の道を選ぶかです。
国土交通省はチェーン規制の区間を、チェーンを着けたり外したりできる場所と通行止めが解除されるまで待機できる場所がある区間から選んでいます。チェーンを積んでいれば手前の場所で付けられます。
冬用タイヤ規制のときもすべり止めを付けていない車は走れません。ノーマルタイヤのまま雪の道に入ると、規制の区間を走れないうえに県によっては道路交通法違反にもなります。
晴れた朝に出る日ほど忘れやすくなります。冬の高速道路はネットワークが全国に広がっていて、出発地が晴れていても目的地や通る場所で雪が降っていることがあります。チェーンは冬のあいだ車に積んだままにしておきます。
ノーマルタイヤで雪道を走ると岐阜県では罰金5万円以下になる
岐阜県は積雪や凍結した道路をノーマルタイヤで運転するのは道路交通法違反になるとチラシで知らせています。根拠は道路交通法第71条第6号と岐阜県道路交通法施行規則第12条第4号です。
岐阜県のチラシには罰金と反則金の額が車の大きさごとに載っています。
| 項目 | 岐阜県のチラシの中身 |
|---|---|
| 根拠 | 道路交通法第71条第6号・岐阜県道路交通法施行規則第12条第4号 |
| 罰金 | 5万円以下 |
| 反則金(普通自動車等) | 6千円 |
| 反則金(大型自動車等) | 7千円 |
| 求めていること | 積雪または凍結した道路では冬用タイヤの装着などすべり止めの措置をとる |
罰金は5万円以下で、反則金は普通自動車等が6千円・大型自動車等が7千円です。積雪または凍結した道路では冬用タイヤの装着などすべり止めの措置をとるよう決められています。
長野県も同じ考えです。2026年1月27日の県民ホットラインの回答で、積雪時や路面凍結時のノーマルタイヤでの走行は道路交通法違反だとしています。
長野県は交通事故のおそれと立ち往生による渋滞の原因になることも挙げています。道路脇には「凍結・積雪道路のノーマルタイヤ走行は道路交通法違反」と知らせる看板を置いています。大雪が予想されるときは国・NEXCO・県が一緒に冬用タイヤの装着とチェーンの携行を呼びかけています。
レンタカーで雪の地域へ行く人も同じ決まりの中で走ります。借りる前に冬用タイヤが付いているかとチェーンを積めるかを店に確かめておきます。
冬用タイヤとチェーン規制のよくある質問に答える
Q. 冬用タイヤはいつから付ければいい?
A. 雪の日が増える月の前が目安です。札幌は11月に雪日数が15.6日になるので10月のうちに替えます。新潟と長野は12月に19.5日と19.0日になるので11月のうちです。東京は2月でも3.5日なので行き先で決めます。
Q. チェーン規制はスタッドレスタイヤなら通れる?
A. 通れません。国土交通省はスタッドレスタイヤを付けていてもチェーンをしていない車はチェーン規制中に通れないとしています。チェーン規制は全国13区間で行われます。
Q. 冬用タイヤ規制とチェーン規制の違いは?
A. 冬用タイヤ規制は全車輪の冬用タイヤか駆動輪のチェーンで通れます。チェーン規制は大雪特別警報などが出る異例の大雪のときに行われ、冬用タイヤでもチェーンが要ります。
Q. ノーマルタイヤで雪道を走ると罰金はある?
A. 岐阜県は積雪や凍結した道をノーマルタイヤで走るのは道路交通法違反とし、罰金5万円以下・反則金は普通自動車等で6千円としています。長野県も違反だと回答しています。
Q. オールシーズンタイヤで冬用タイヤ規制を通れる?
A. 表示と降雪の状況しだいです。NEXCO中日本はM+S表示のオールシーズンタイヤは降雪状況によっては走れない場合があるとしています。NEXCO西日本はスノーフレークマーク付きを全車輪に付けるよう案内しています。
Q. 4WDならチェーン規制でもチェーンは要らない?
A. 要ります。国土交通省は4WDは重量が大きく、下り坂で急ブレーキをかけたときに止まるまでの距離が長くなるとしています。そのためチェーン規制中はチェーンを付けないと通れません。
Q. チェーン規制の区間はどこにある?
A. 国土交通省の一覧では直轄国道6区間と高速道路7区間の13区間です。いちばん長いのは北陸道の木之本IC~今庄ICで44.7kmです。中央道と北陸道の4か所はNEXCO中日本の道です。
Q. スプレー式のすべり止めでチェーン規制を通れる?
A. 通れません。国土交通省はスプレーのように薬剤を吹き付けるタイプではチェーン規制中に通れないとしています。自動車用品店などで売っている金属・ウレタン&ゴム・布製カバーの3種類のチェーンなら問題ありません。
最後に:冬用タイヤは雪の月の前に替えてチェーンも積んでおく
冬用タイヤは住む街ではなく行き先の雪で決めます。平年値から見た替える目安は札幌が10月のうちで、新潟と長野と広島は11月のうちです。
冬用タイヤ規制は冬用タイヤで通れますが、チェーン規制はスタッドレスタイヤでも4WDでもチェーンが要ります。チェーン規制の区間は全国で13区間です。
ノーマルタイヤで積雪や凍結した道を走ると、岐阜県では罰金5万円以下の違反になります。出かける前に溝と表示を見て、チェーンを積んでから走り出します。
この記事の出典
気象庁と岐阜県など12件のページを開いて書いています。数字と規定はここから取りました。
出典を開く閉じる
- 1NEXCO西日本NEXCO西日本「冬用タイヤ」
- 2国土交通省国土交通省「チェーン規制について」
- 3気象庁気象庁「札幌 平年値(年・月ごとの値)」
- 4気象庁気象庁「新潟 平年値(年・月ごとの値)」
- 5気象庁気象庁「東京 平年値(年・月ごとの値)」
- 6NEXCO中日本NEXCO中日本「冬場に高速道路を走行する場合の注意点は?」
- 7ドラぷらドラぷら「冬道運転の準備と心がまえ」
- 8長野県長野県「冬季ノーマルタイヤ走行車への対応について」
- 9岐阜県岐阜県「冬期 運転時の冬用タイヤ着用に関する注意喚起」
- 10岐阜県岐阜県「ノーマルタイヤで積雪・凍結道路を運転するのは道路交通法違反」チラシ(PDF)
- 11気象庁気象庁「長野 平年値(年・月ごとの値)」
- 12気象庁気象庁「広島 平年値(年・月ごとの値)」
最終確認 2026年10月16日
