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船の欠航基準は風速10mか13m?3航路で比べた波高と視程 図の中の文字: 止まる風速の境目は、13m/s、航路で基準差あり、風速何mで欠航?、波の高さの基準は?

船の欠航基準は風速10mか13m?3航路で比べた波高と視程

公開 読了 約18分

船の欠航の基準は風速10m/sか13m/sで航路ごとに決まっている

船の欠航は風速・波高・視程のどれか1つが基準に届けば決まる。

この記事でわかること

  • 3つの航路の運航基準で発航をやめる風速・波高・視程
  • 発航前と航行中と入港前で基準の数字がどう変わるか
  • 基準を超えたときに船長がとる措置の中身
  • 欠航がいつ決まるかの段取りと運航状況の探し方
  • 欠航しそうな日に港へ向かう前にやること

島へ渡る船が出るかどうかは船長の勘だけで決まるわけではない。航路ごとに安全管理規程の運航基準があり、発航を中止する風速・波高・視程の数字が書かれている。

福岡市の玄界島~博多航路は発航地付近の風速が13m/s以上か波高が1.5m以上で発航を中止する。視程が500m以下でも発航を中止する。

薩摩川内市が定めた甑島の航路の基準はもっと低い。風速10m/s以上か波高1.0m以上で発航を中止する。

この記事では自治体が公開している運航基準を3つ読み、欠航の数字を1つの表に並べた。そのあと発航前・航行中・入港前の違いを見る。最後に欠航しそうな日の動き方をまとめた。

3つの航路の運航基準を並べると船が欠航する風速と波高が分かれる

今日どこいく?編集部は自治体が公開している3つの運航基準から発航を中止する条件を抜き出した。島へ渡る航路が2つで、川の遊覧船が1つになる。

どれも同じ形の安全管理規程から作られた基準だが、数字の並びはそろっていない。

3つを並べると島へ渡る2つの航路のあいだで風速と波高の数字が分かれる。

航路(定めた自治体) 風速 波高(川は水深) 視程
玄界島~博多航路(福岡市) 13m/s以上 1.5m以上 500m以下
甑島の航路(薩摩川内市) 10m/s以上 1.0m以上 500m以下
大口五条川遊覧船(大口町) 13m/s以上 水深50cm以下か135cm以上 100m以下

※どれも発航地点付近の気象・海象で見る数字

風速は3つのうち2つが13m/s以上で発航をやめる。いちばん低い甑島の航路は10m/s以上で止まる。

波高は玄界島~博多航路が1.5m以上で、甑島の航路は1.0m以上になる。同じ九州の島へ渡る船でも波の数字はそろっていない。

視程は島へ渡る2つの航路がどちらも500m以下で止まる。川の遊覧船は100m以下で止まる。

甑島の航路の基準は1つの航路だけのものではない。甑島西海岸・甑島東海岸周遊観光航路と遊覧鹿島断崖航路を対象にしている。唐浜漁港・串木野新港~甑島列島(中甑漁港・里港・長浜港・手打漁港)航路も同じ基準で動く。この基準は令和5年11月22日の日付で出ている。

大口五条川遊覧船は海の船ではないが、川の船も同じ形の基準を持っている。波の代わりに水深を見て、50cm以下か135cm以上なら発航を中止する。

3つを並べて分かることがある。欠航の数字は国が1つに決めて配っているものではない。航路ごとに運航する側が安全管理規程の中で決めている。乗る船の数字はその航路の運航基準を見ないと分からない。

自治体が公開する運航基準から。航路で変わる船の欠航の基準。この航路なら。発航中止の風速。玄界島~博多航路。13m/s以上。波高1.5m・視程500m。甑島の航路。10m/s以上。波高1.0m・視程500m。大口五条川遊覧船。13m/s以上。視程100m・水深も見る。ただし 届くおそれがあるときも発航を中止する。今日どこいく?が作ったイラスト図解(状況→目安の早見表)

船の欠航の基準は発航前と航行中と入港前で数字が変わる

運航基準の数字は1つではない。まず港を出る前に見る数字がある。海の上で見る数字と着く港で見る数字も別に書かれている。

city.satsumasendai.lg.jpの薩摩川内市の運航基準(航行中の規定) (PDF)の画面。赤い枠の中は「第3章船舶の航行」
出典:city.satsumasendai.lg.jp「薩摩川内市の運航基準(航行中の規定)」 (PDF)(10月18日に撮影・赤い枠は今日どこいく?編集部が付けたもの)

玄界島~博多航路は段階で数字が変わる。発航地付近は波高1.5m以上で止めるが、航行中に出会う波は2.0m以上で止める。

玄界島~博多航路と甑島の航路で段階ごとの数字を並べた。

段階 玄界島~博多航路 甑島の航路
発航地付近(発航前に見る) 風速13m/s以上・波高1.5m以上・視程500m以下 風速10m/s以上・波高1.0m以上・視程500m以下
航行中に出会う海(発航前に見る) 風速13m/s以上・波高2.0m以上 風速10m/s以上・波高1.0m以上
航行中(反転や臨時寄港を決める) 風速13m/s以上・波高2.0m以上 風速10m/s以上・波高1.0m以上
航行中の視程 500m以下で基準航行を中止 500m以下で基準航行を中止
入港する港の付近 風速13m/s以上・波高1.5m以上・視程500m以下 風速10m/s以上・波高1.0m以上・視程500m以下

甑島の航路はどの段階も同じ数字だ。風速10m/s以上と波高1.0m以上が発航前にも航行中にも入港前にも使われる。

玄界島~博多航路は港と海の上で波の数字を分けている。港の付近は1.5m以上で止め、海の上は2.0m以上で止める。

読み方には注意がいる。航行中の数字が港より高いからといって、海の上なら揺れても進むという意味にはならない。玄界島~博多航路は風速13m/s以上か波高2.0m以上で旅客が船内を歩きにくくなるおそれがあると書いている。そのときは減速や針路の変更をとると決めている。

この揺れの目安の風速13m/s以上には「船首尾方向の風を除く」と注記がある。船の前や後ろから吹く風は揺れの目安から外している。

発航前に航行中の海も見る決まりは2つの航路に共通する。港が穏やかでも途中の海が基準に届くおそれがあれば発航を中止する。

玄界島~博多航路の基準は昭和54年1月1日にでき、令和5年3月16日にも一部が改正されている。数字は改正で変わることがあるので、乗る前に新しい版を見ておきたい。

霧で船が欠航する基準は視程500mと300mの2段で決まる

霧や雨で遠くが見えない日は視程の基準が効く。視程は見通せる距離のことで、島へ渡る2つの航路はどちらも500m以下で発航を中止する。

玄界島航路と甑島航路の欠航基準。玄界島~博多:風速13m/s以上/波高1.5m以上/視程500m以下。甑島航路:風速10m/s以上/波高1.0m以上/視程500m以下
今日どこいく?編集部が本文の内容から作成

玄界島~博多航路には霧の日の例外がある。狭視界出入港配置という見張りの配置をとり、発航後の速力を落として進むなら視程300mまで発航できる。

玄界島と博多の港はそれぞれ近くの海域の視程も見る。玄界島桟橋から防波堤の外まで、博多桟橋から防波堤の外までの視程がそれぞれ500m以下なら発航を中止する。

視程の数字を航路と例外ごとに並べた。

航路 発航を止める視程 例外と航行中の扱い
玄界島~博多航路 500m以下 狭視界出入港配置で減速すれば300mまで発航できる
甑島の航路 500m以下 航行中は500m以下で減速し状況に応じて停止か航路外錨泊
大口五条川遊覧船 100m以下 航行中は100m以下で減速し停止か安全な場所へ着岸

航行中に視程が落ちたときの動きは風や波のときと違う。玄界島~博多航路では視程500m以下で基準航行を中止し、当直体制を強めてレーダーを使う。

甑島の航路も航行中の視程が500m以下になれば基準航行をやめる。速力を落とし、状況に応じて停止か航路外錨泊か基準径路の変更をとる。

入港のときも霧の例外は同じだ。玄界島~博多航路は狭視界出入港配置にして減速すれば視程300mまで入港できる。

霧の日は引き返すより速度を落として進む決まりになっている。そのぶん到着が予定より遅れることも考えておきたい。

欠航の基準を超えたら船長は何をするのか

運航基準は数字だけでなく基準に届いたあとの動きも決めている。発航前に基準に届けば発航を中止し、船長は旅客を船から降ろして船を守る保船措置をとる。

欠航の基準を超えたときの動き。発航を中止する 基準に届けば船長が発航中止を決める/旅客を船から降ろす 発航前に基準に届いたら旅客を下船させる/保船措置をとる 船長が船を守るための措置を行う
今日どこいく?編集部が本文の内容から作成

航行中に基準に届くおそれがあれば目的地への航行をやめる。玄界島~博多航路は反転か臨時寄港をとり、甑島の航路は反転・避泊・臨時寄港をとる。

基準に届いた段階ごとに運航基準が決めている措置を並べた。

段階 基準に届いたら 船長がとる措置
発航前 発航を中止 旅客の下船・保船措置
航行中(風と波) 目的地への航行を中止 反転・避泊・臨時寄港
航行中(船の揺れ) 基準航行を中止 減速・針路の変更・基準経路の変更
航行中(視程) 基準航行を中止 速力を落とす・停止・航路外錨泊
入港前 入港を中止 錨泊・臨時寄港

途中で引き返す決まりには但し書きがある。基準経路を変えれば目的地まで安全に行けると判断できるときは航行を続けられる。

入港前の決まりも乗る人に関わる。着く港の付近で基準に届いていれば入港を中止する。そのときは適当な海域で錨泊するか臨時寄港する。

乗る側から見ると船が出ても予定の港に着かないことがある。臨時寄港した港から先の動き方は窓口で聞いて決めることになる。

判断の中身は記録に残る。玄界島~博多航路では運航管理者と船長が可否の判断と中止の措置を記録簿と運航日誌に書く。基準に届いたのに運航を続けたときはその理由も書く。

大口五条川遊覧船も記録の決まりは同じ形だ。運航の可否の判断と中止の措置を運航日報に書く。

船の欠航の基準に使う風速と波高はどこの数字で数えるのか

運航基準を読むと数える場所が決まっている。発航の判断は発航地付近の気象・海象で行う。

運航基準を数える港の位置。地図に番号で示した場所は 1. 博多港、2. 玄界島、3. 串木野新港、4. 甑島(里港)
地図:地理院タイル(淡色地図)に今日どこいく?編集部が位置を記入。位置は © OpenStreetMap contributors

航行中の海の数字は発航前に情報で確かめる。玄界島~博多航路では船長が航行中に出会う気象・海象の情報を確かめ、基準に届くおそれがあれば発航を中止する。

九州運輸局が出している手順のひな形も同じ組み立てだ。港と海域ごとに風速・波高・視程の基準を書き、その数字をどこから入手するかを書く欄もある。

ひな形の海域の欄には視程の基準が無い。航行中に見る基準は風速と波高の2つで書く形になっている。

波高の読み方にも決まりがある。国土交通省海事局がまとめた追い波の注意喚起は波の高さを有義波高で示している。

波の長さも船の揺れに効く。同じ資料は波長を「1.56×波周期の二乗」で求めるとしている。実際の波周期が約9秒なら1.56×81で波長126mになる例も載っている。

天気予報で波を見るときは波の高さだけでなく周期も目に入れておくとよい。同じ資料は比較的速いフェリーやRORO船が周期の長い追い波の影響を強く受けることがあるとしている。

大口五条川遊覧船は川の船なので波でなく水深を測る。水深が50cm以下か135cm以上なら発航を中止し、航行中もこの数字で反転か避泊をとる。

甑島の航路では着く前の連絡で着く港の数字を船へ渡す。船長は入港の15~10分前に入港予定時刻を運航管理者へ伝える。運航管理者は岸壁付近の風向・風速・視程・波浪と潮流を船長へ伝える。

欠航の基準に近い日は帰りの船を早めて予定を組む

予報の風速や波高が基準に近い日は船が出るかどうかが当日まで分からない。運航基準は基準に「達するおそれがある」ときも発航を中止すると書いている。

予報の数字がまだ基準より低くても船長が届くおそれがあると判断すれば止まる。乗る側は基準の手前から欠航を見込んでおくと慌てずにすむ。

島から帰る便は特に気をつけたい。帰りの船が止まれば島に泊まることになり、翌日の予定にも響く。

基準に近い日の回し方を並べた。

  • 帰りは最終便より前の便を選んでおく
  • 島へ渡った日の翌朝に本土で外せない予定を入れない
  • 島の宿は取り消しの条件を先に読んでおく
  • 帰りの便が止まったときの泊まり先を島の側でも調べておく
  • 港までの電車やバスは船の時刻が変わっても乗れる便を控えておく

甑島の航路のように10m/s以上で止まる航路は、13m/s以上で止まる航路より弱い風で止まる。風が強めの予報の日は基準の低い航路から先に止まると考えておくとよい。

乗る船が変われば運航基準も変わる。九州運輸局のひな形は事業者名と航路名を書く欄から始まり、事業者ごとに基準を書く形になっている。

港までの足も船に合わせて考えておきたい。港へ向かう高速バスは高速バスの記事一覧から探せる。

船の欠航がいつ決まるかは発航前の2回の確かめで分かる

検索でよく聞かれるのは欠航がいつ決まるかだ。九州運輸局のひな形を読むと発航前の確かめは2回ある。

国土交通省 九州運輸局の九州運輸局の運航可否判断の手順 (PDF)の画面。赤い枠の中は「発航予定時刻の○時間前(確認者:運航管理者)」
出典:国土交通省 九州運輸局「九州運輸局の運航可否判断の手順」 (PDF)(10月18日に撮影・赤い枠は今日どこいく?編集部が付けたもの)

1回目は発航予定時刻の何時間か前で、2回目は発航予定時刻の直前の何分か前になる。どちらも運航管理者が発航中止条件に届いているか届くおそれがあるかを確かめる。

ひな形が決めている確かめの段取りを並べた。

いつ 確かめる人 該当したら
発航予定時刻の何時間か前 運航管理者 発航中止・旅客の下船など
発航予定時刻の直前(何分か前) 運航管理者 発航中止・旅客の下船など
航行中(常時) 運航管理者 航行中止・反転・避難・臨時寄港
入港予定時刻の何分か前 運航管理者 入港中止・錨泊・抜港・臨時寄港

※何時間前と何分前かは事業者が書き込む欄

何時間前と何分前に確かめるかは事業者が書き込む欄になっている。だから欠航が決まる時刻は航路ごとに違う。

2回目の確かめが発航の直前にある点が大事だ。前の晩に運航の予定と出ていても当日の確かめで止まることがある。

入港予定時刻の前にも確かめがある。ここで入港中止が決まると抜港になり、その港には寄らずに先へ向かうこともある。

飛行機と違って船は港の近くの海の様子で決まる面が大きい。雨だけでなく風と波と視程の3つを見ておくと欠航の見通しが立てやすい。

台風のうねりの日は大きな船でも欠航や減速がある

大きなフェリーなら多少の波でも平気だと思いがちだ。国土交通省海事局は大型フェリーの事故を受けて追い波の危険を注意喚起している。

平成21年11月に熊野灘を航行中の大型フェリー(全長167m・総トン数7,910トン)が大きく傾き、そのあと座礁した。運輸安全委員会の報告は追い波で傾き、荷崩れで40度程度まで傾いた可能性を推定している。

追い波は船の後ろから来る波のことだ。船体が波の頂に乗ると復原性が下がり、追い波ではその時間が長くなる。波長が船の長さの0.6倍から2.3倍の状態では特に注意がいる。

「波長の長い大きな波」を受けているかの目安も載っている。波長が船の長さの0.6倍以上で、有義波高が船の長さの0.04倍以上ならその状態に当たる。

例として船の長さ120m・有義波高5mの場合が挙がっている。0.04×120で4.8mなので5mの波はこの状態に入る。

危ない状態になったときの回し方は減速と針路の変更だ。自動操舵なら手動に切り替えて船首を立てる操舵も有効とされる。

乗る側にとっての意味ははっきりしている。うねりが残る日は大きな船でも速度を落としたり針路を変えたりする場合がある。到着が遅れる日もあると思っておきたい。

雨だけの日は運航基準の数字に入っていない。基準が見るのは風速・波高・視程で、雨で遠くが見えなくなれば視程の基準で止まる。

船の運航状況は国土交通省の一覧から事業者のページを探す

欠航かどうかを知る近道は運航する事業者のページを見ることだ。国土交通省は定期航路でホームページのある事業者を全国11の地域に分けて一覧にしている。

一覧には県や市町村が運航する航路も入っている。福岡市の玄界島~博多航路もこの一覧の九州の欄に載っている。

使い方の注意が1つある。事業者の所在地で分けているので出発港の地域に載っていないことがある。そのときは到着港の都道府県の欄も見る。

九州の旅客船は「九州のりものinfo」も見るよう案内されている。

一覧の11の地域から島へ渡る航路の事業者を一部抜き出した。

地域 事業者 航路
北海道 ハートランドフェリー・オクシリアイランドフェリー 江差~奥尻・稚内~利礼
関東 東海汽船 東京~八丈島・東京~大島~神津島ほか
北陸信越 佐渡汽船 新潟~両津・小木~直江津
中国 隠岐汽船 隠岐島~七類・境
四国 雌雄島海運 男木~高松
九州 九州商船 長崎~五島・佐世保~上五島・長崎~有川
九州 甑島商船 串木野・川内~甑島
沖縄 安栄観光 竹富地区~石垣・石垣~波照間

同じ島へ渡る船でも事業者が違えば運航基準も別になる。たとえば甑島へは一覧に甑島商船の串木野・川内~甑島の航路も載っている。乗る船がどの事業者のどの航路かを先に確かめ、その事業者の運航状況を見る。

運航状況は乗る船の事業者のページで見る。島の役場が運航する航路は役場のページに出ていることもある。

船が欠航しそうな日は港へ向かう前に予報と運航状況を見る

欠航しそうな日に乗る人がやることを順に並べた。

  1. 前日までに乗る航路の運航基準で風速・波高・視程の数字を調べる
  2. 前の晩に風と波の予報を見て基準に近いかを比べる
  3. 当日の朝に事業者のページで運航状況を見る
  4. 港に着いたら窓口で運航の予定と変更が無いかを聞く
  5. 欠航なら払い戻しと次の便の扱いを窓口で確かめる
  6. 帰りの便が心配なら早い便に替えられるかを聞く
欠航しそうな日に船に乗るまでの流れ。運航基準を調べる。乗る航路の風速と波高の数字。前の晩に予報を見る。風と波が基準に近いかを比べる。朝に運航状況を見る。発航の直前にも確かめがある。欠航なら次の手。次の便か島の宿を押さえる。帰りは最終便より前の便を選ぶ。今日どこいく?が作ったイラスト図解(横並びの手順コマ)

運航基準は自治体がPDFで公開しているものがある。福岡市と薩摩川内市と大口町は運航基準の本文を出している。

予報と比べるときは港の数字と海の上の数字を分けて見る。玄界島~博多航路なら港の付近は波高1.5m以上で止まり、航行中に出会う波は2.0m以上で止まる。

当日の朝の運航状況は発航の直前にもう一度確かめが入る。家を出る前と港に着いたあとの2回見ておくと行き違いが少ない。

払い戻しや次の便の扱いは事業者ごとに違う。窓口で聞くときは乗る予定だった便と人数を伝えると話が早い。

車ごと島へ渡る人は料金の差も先に見ておきたい。フェリーに車を載せる料金を航路ごとに比べた記事では運転者込みかどうかも読める。

船の欠航の基準についてよく聞かれる質問に答える

Q. フェリーは風速何mで欠航しますか?
A. 航路ごとの運航基準で決まる。福岡市の玄界島~博多航路は発航地付近の風速13m/s以上で発航を中止し、薩摩川内市の甑島の航路は10m/s以上で中止する。

Q. フェリーは波の高さ何mで欠航しますか?
A. 玄界島~博多航路は発航地付近の波高1.5m以上で発航を中止する。航行中に出会う波が2.0m以上になるおそれがあるときも中止する。甑島の航路は1.0m以上で中止する。

Q. 船の欠航はいつ決まりますか?
A. 九州運輸局のひな形では運航管理者が発航予定時刻の何時間か前と直前の2回確かめる。何時間前に確かめるかは事業者が決めるので航路ごとに違う。

Q. 霧の日もフェリーは欠航しますか?
A. 視程で決まる。玄界島~博多航路と甑島の航路は視程500m以下で発航を中止する。玄界島~博多航路は見張りの配置をとって減速すれば視程300mまで発航できる。

Q. 台風の前日に船の欠航は決まりますか?
A. 決まる時刻は事業者ごとに違う。九州運輸局のひな形は発航の直前にも確かめる形なので、前日に運航の予定でも当日に止まることがある。甑島の航路なら風速10m/s以上か波高1.0m以上になるおそれで止まる。

Q. 離島で船が欠航して帰れないときはどうしますか?
A. 島で泊まり先を探して次の便を待つことになる。玄界島~博多航路は風速13m/s以上か波高1.5m以上で発航を中止する。予報が基準に近い日は帰りを最終便より前の便にしておくと島に残る心配が減る。

船の欠航は風速と波高と視程の3つの基準で決まると覚えておく

島へ渡る船の欠航は航路ごとの運航基準で決まる。玄界島~博多航路は風速13m/s以上・波高1.5m以上・視程500m以下で発航を中止する。甑島の航路は風速10m/s以上・波高1.0m以上・視程500m以下で中止する。

基準は発航前と航行中と入港前の段階で使われる。届くおそれがあるときにも止まるので、予報が基準に近い日は帰りの便を早めておく。

運航状況は乗る船の事業者のページで見る。探すときは国土交通省の一覧が使える。

この記事の出典

国土交通省と福岡市など6件のページを開いて書いています。数字と規定はここから取りました。

出典を開く閉じる
  1. 1福岡市福岡市「玄界島~博多航路 運航基準」(PDF)
  2. 2薩摩川内市薩摩川内市「運航基準」(PDF)
  3. 3大口町大口町「運航基準(大口五条川遊覧船)」(PDF)
  4. 4国土交通省九州運輸局「運航の可否判断の手順」(PDF)
  5. 5国土交通省国土交通省海事局「追い波中での操船について(注意喚起)」(PDF)
  6. 6国土交通省国土交通省「旅客船・フェリー事業者の運航情報」

最終確認 2026年10月18日

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