- バスツアーのキャンセル料は日帰りなら10日前からかかる
- バスツアーと高速バスのキャンセル料を8つの規定で並べた
- バスツアーのキャンセル料は日帰りか宿泊かで始まりが変わる
- バスツアーのキャンセル料が上がる日を5つの段で見る
- 前日と当日を越えるとバスツアーのキャンセル料はこう変わる
- キャンセル料の日数は旅行開始日からさかのぼって数える
- キャンセル料がかからずにバスツアーを取り消せる場合がある
- バスツアーの催行中止はいつまでに知らされるか
- 雨や台風で中止になったバスツアーにキャンセル料はかかるか
- バスツアーを取り消すときは5つの手順で進める
- バスツアーをやめて高速バスや電車で行くと払い戻しの段が変わる
- バスツアーのキャンセル料についてよく聞かれる質問に答える
- バスツアーのキャンセル料は10日前と前日を目安に動く
バスツアーのキャンセル料は日帰りなら10日前からかかる
日帰りバスツアーのキャンセル料は10日前から、当日は最大50%です。
バスツアーを取り消すときの料金は旅行会社ごとに勝手に決めているわけではありません。多くの会社は観光庁が定めた標準旅行業約款をそのまま使っています。そのためキャンセル料がかかり始める日と割合の上限はほぼ同じ形になります。今日どこいく?編集部は観光庁の約款と全国旅行業協会・国民生活センターの解説を読みました。あわせて高速バス2社と箱根町観光協会のガイドツアーの規定も並べています。
この記事でわかること
- 日帰りと宿泊でバスツアーのキャンセル料がかかり始める日
- 前日と当日に取り消したときの割合の上限
- 高速バスや観光協会のガイドツアーとの違い
- 雨や台風で中止になったときにキャンセル料がかかるか
- 取り消すときに損をしない連絡の順番
国内の募集型企画旅行の取消料は20日前(日帰りは10日前)~8日前が20%以内です。7日前~2日前が30%以内で前日が40%以内になります。旅行開始日(旅行開始前)は50%以内で旅行開始後は100%以内です。
バスツアーと高速バスのキャンセル料を8つの規定で並べた
バスツアーの取消料と高速バスの払い戻し手数料は決まりの出どころが違います。ツアーは旅行業の約款で決まり、高速バスは会社と路線ごとの規定で決まります。1つの表にまとめたページが見当たらなかったので、今日どこいく?編集部が公式の8つの規定を横に並べました。割合はどれも各ページに書いてある数字をそのまま写しています。

宿泊つきのツアーがいちばん早く取消料がかかり始め、高速バスは路線ごとに始まりがばらばらです。
| 種類と規定 | かかり始める日 | 前日 | 当日(出発前) |
|---|---|---|---|
| 日帰りバスツアー(標準旅行業約款) | 10日前から20%以内 | 40%以内 | 50%以内 |
| 宿泊つきのツアー(標準旅行業約款) | 20日前から20%以内 | 40%以内 | 50%以内 |
| 箱根観光ガイドツアー(箱根町観光協会) | 前々日までは無料 | 料金の50% | 料金の100% |
| 西鉄 桜島号(福岡~鹿児島の夜行) | 12日前までは110円 | 50% | 50%(発車以降は払戻し不可) |
| JRバス関東 グランドリーム号など(早売・得割) | 12日前までは100円 | 50% | 50% |
| JRバス関東 東名ハイウェイバスなど(普通乗車券) | 2日前までは100円 | 20% | 20% |
| JRバス関東 東京~河口湖(普通乗車券) | 2日前までは110円 | 50% | 50% |
| 乗合バスの標準運送約款(座席券) | 2日前までも料金の30% | 料金の50% | 2時間前まで料金の50% |
表の上2行が旅行会社のバスツアーで、3行目が観光協会のガイドツアーです。残りの5行はバスの乗車券の規定です。日帰りバスツアーの20%以内は10日前から始まります。
高速バスの西鉄 桜島号は11日前~9日前が20%で8日前~2日前が30%です。1日前(前日)と乗車日当日は50%で発車以降は払戻しができません。
JRバス関東の東名ハイウェイバスやドリームなごや号は普通乗車券なら乗車日の2日前まで100円です。前日から出発時刻までは券面記載額の20%になります。
同じ高速バスでも路線によって段の数がまったく違います。高速バスの払い戻しの段だけを詳しく知りたいときは高速バスのキャンセル料はいつから?前日で最大50%になる境目で路線ごとの段の違いを読めます。この記事ではバスツアーの側を中心に見ていきます。
バスツアーのキャンセル料は日帰りか宿泊かで始まりが変わる
キャンセル料がかかり始める日はツアーの日数で変わります。国民生活センターの解説では宿泊を伴う国内旅行は出発の前日から起算して20日前から取消料がかかります。
日帰りのバスツアーは10日前からです。宿泊つきのツアーより始まりは遅いものの、7日前からあとの割合は同じです。
海外のツアーは国内よりもっと早くから取消料がかかります。通常期は出発の前日から起算して30日前からで、ピーク時は40日前からです。ピーク時は12/20~1/7と4/27~5/6と7/20~8/31に出発する旅行を指します。
前日に取り消したときの割合も国内と海外で違います。国内旅行は旅行代金の40%で海外旅行は50%です。
もう1つ大きく変わるのは申し込んだ相手です。旅行会社のツアーなら標準旅行業約款が使われます。一方でバス会社の乗車券や宿泊施設に直接予約したものは、それぞれの会社の約款に従います。
ネットの予約サイト経由でも、契約の相手が国内の登録旅行業者なら旅行業法と標準旅行業約款が当てはまります。登録しているかどうかはサイトの会社概要で確かめられます。
バスツアーのキャンセル料が上がる日を5つの段で見る
標準旅行業約款の取消料は出発日に近づくほど高くなる仕組みです。表に並ぶ割合は上限なので、実際の割合は各社のパンフレットに書かれた数字で決まります。

割合は段が進むごとに1段ずつ上がっていきます。
| 取消日(旅行開始日からさかのぼって) | 取消料の上限 | 日帰りツアーの場合 |
|---|---|---|
| 20日前~8日前 | 20%以内 | 10日前から当てはまる |
| 7日前~2日前 | 30%以内 | 同じ |
| 前日 | 40%以内 | 同じ |
| 旅行開始日(旅行開始前) | 50%以内 | 同じ |
| 旅行開始後 | 100%以内 | 同じ |
日帰りバスツアーの場合は20日前~11日前の段がありません。10日前に入った日から20%以内の段が始まります。
取消料はどの日に取り消しても上限までしか取れない決まりです。標準旅行業約款の第16条では旅行者はいつでも別表第一の取消料を払って契約を解除できると定めています。
キャンセル料の上限が約款で決まっているのは旅行契約の特徴です。消費者支援機構関西の解説はほかの契約と比べて旅行者が解除しやすい仕組みだと説明しています。
前日と当日を越えるとバスツアーのキャンセル料はこう変わる
いちばん差が出やすいのは2日前と前日の境目です。2日前までなら30%以内で前日に入ると40%以内に上がります。

当日の出発前に取り消すと50%以内です。バスが出たあとに参加をやめると旅行開始後の扱いになって100%以内まで上がります。
旅行代金を払わずにいた場合も取消料と同じ額がかかります。契約書面に書かれた期日までに払わないと、その翌日に旅行者が契約を解除したものとみなされます。このとき旅行者は取消料に相当する額の違約料を払います。
払い忘れも取り消しと同じ段で計算されるので、支払い期日はカレンダーに入れておくと安心です。
箱根町観光協会のガイドツアーは前日が料金の50%です。当日と連絡なしで来なかった場合は料金の100%になります。
観光協会や施設が自分で受け付けるツアーは旅行会社の約款とは別の規定です。申し込む前にその主催者のキャンセルポリシーを読んでおくと迷いません。
キャンセル料の日数は旅行開始日からさかのぼって数える
取消料の段は旅行開始日からさかのぼって数えます。先に確かめたいのはそもそも契約が成立しているかどうかです。全国旅行業協会は予約しただけでは契約したことにならないと説明しています。
予約しただけの段階では契約はまだ成立していません。
| 申し込みの方法 | 契約が成立する時点 | 根拠 |
|---|---|---|
| 電話・郵便・インターネットなどで予約しただけ | まだ成立していない | 標準旅行業約款 第6条 |
| 申込書と申込金を出す | 旅行会社が承諾して申込金を受け取ったとき | 標準旅行業約款 第8条 |
| クレジットカードで決済する通信契約 | 承諾の通知が旅行者に届いたとき | 標準旅行業約款 第8条第2項 |
電話で予約したあとに旅行会社が決めた期間内に申込金を出さないと、予約はなかったものとして扱われます。
申込金は旅行代金や取消料の一部として扱われます。取り消したときは申込金が取消料に回る形です。
もう1つ気をつけたいのが連絡した時刻です。消費者支援機構関西は取り消しの連絡は旅行会社の営業時間内に行う必要があると注意しています。営業時間が平日の午後5時までなら7日前の午後6時の電話はその日の取り消しと扱われないおそれがあります。
同じ解説は7日前の日が日曜や祝日で旅行会社が休みなら、低い取消料で取り消せる期限は翌日に繰り越されるとしています。
高速バスは数え方の起点が違います。西鉄の桜島号は始発地の乗車日から起算して払戻し手数料を決めています。
キャンセル料がかからずにバスツアーを取り消せる場合がある
自分の都合でなく旅行会社の側や天候の事情で取りやめるときは取消料がかかりません。標準旅行業約款の第16条第2項は旅行開始前に取消料なしで解除できる場合を5つ挙げています。
5つのうち旅行者がよく出会うのは天候と日程の変更です。
| 取消料なしで解除できる場合 | 標準旅行業約款 | 箱根観光ガイドツアー |
|---|---|---|
| 契約内容が変わった(重要な変更に限る) | かからない | 規定なし |
| 運賃の値上げで旅行代金が上がった | かからない | 規定なし |
| 天災地変や運送機関の中止で安全な実施ができない | かからない | 悪天候の運休や道路閉鎖で来られなければかからない |
| 確定書面が期日までに届かない | かからない | 規定なし |
| 旅行会社の責任で日程どおりに実施できない | かからない | 規定なし |
全国旅行業協会の解説では出発日や観光地やホテルのグレードが変わった場合も取消料はかかりません。旅行代金の増額は出発の16日前までに知らせることになっています。
どうしても行けない人がいるときは参加者を替える手もあります。標準旅行業約款の第15条は旅行会社の承諾を得て契約上の地位を第三者に譲れると定めています。この場合は所定の手数料を払います。
ただし交替を断られる例もあります。消費者支援機構関西は旅行者を変えようとして断られた例を挙げています。この例ではキャンセル料だけを取られました。
バスツアーの催行中止はいつまでに知らされるか
人数が集まらずにツアーがなくなるときは旅行会社の側から解除します。標準旅行業約款の第17条は旅行者の数が最少催行人員に届かないときの中止を定めています。
中止の連絡には期限があります。国内旅行は旅行開始日の前日から起算してさかのぼって13日目に当たる日より前に知らせます。日帰り旅行はさかのぼって3日目に当たる日より前です。
日帰りのバスツアーは出発の直前まで催行が決まらないことがあるので、連絡の期限を手帳に書いておくと予定を立てやすくなります。海外旅行は23日目でピーク時は33日目です。
スキーのツアーは雪の量で中止になる場合もあります。約款は契約のときに示した降雪量などの条件がそろわないおそれがとても大きいときの解除を認めています。
雨や台風で中止になったバスツアーにキャンセル料はかかるか
雨が降るだけで取消料がなくなるわけではありません。取消料なしで解除できるのは天災地変や運送機関の中止などで旅行の安全な実施ができなくなるおそれがとても大きいときです。
旅行会社は天候などの事情があるときに旅程を変えることがあります。その場合は理由を先に説明し、緊急のときは変更の後に説明します。
箱根町観光協会のガイドツアーは天気の扱いがはっきり書かれています。悪天候による交通機関の運休や道路の閉鎖で来られなかった場合はキャンセル料がかかりません。台風や大雨洪水警報でツアーが始まる前に中止になった場合も同じです。
高速バスが運休したときはJRバス関東なら手続きなしで自動的に払い戻されます。自分で払い戻しの手続きをしないよう案内しています。
電車に切り替える場合も運休なら全額が戻ります。JR九州は列車が運転できず旅行をやめる場合に運賃と料金の全額を返します。
バスツアーを取り消すときは5つの手順で進める
取り消すと決めたら1日でも早く動くのが基本です。取消料は日ごとに高くなるので、行けないと分かった日に連絡します。
次の順番で進めると損をしにくくなります。
- 申し込んだ旅行会社の営業時間を確かめてから連絡する
- 電話のあとに受け付けた旨をFAXやメールで送ってもらう
- 取り消した日が表のどの段に入るかを契約書面で確かめる
- クレジットカードの通信契約なら取消料はカードで払われると覚えておく
- 返ってくる額が書面の割合と合っているかを見る
証拠を残す方法として消費者支援機構関西はFAXや会話の録音を挙げています。電子メールでやり取りすれば記録を残せます。
通信契約を解除するときは提携会社のカードで署名なしに取消料が払われます。
取消料の額に納得できないときは根拠を聞くのが大事です。消費者契約法第9条第1項は事業者に生ずべき平均的な損害を超える違約金を取れないと定めています。
バスツアーをやめて高速バスや電車で行くと払い戻しの段が変わる
ツアーをやめて自分で高速バスを取る人もいます。その場合の払い戻しは乗車券の規定で決まり、ツアーとはまったく別の段になります。
高速バスは早い段の手数料が数百円で済むものが多く並びます。
| 乗り物と規定 | 早めに取り消したとき | 直前に取り消したとき |
|---|---|---|
| 西鉄 桜島号 | 12日前まで110円 | 前日と当日は50% |
| JRバス関東 東京~河口湖 | 2日前まで110円 | 前日から50% |
| JRバス関東 東名ハイウェイバスなど | 2日前まで100円 | 前日から20% |
| JR九州 指定席特急券 | 2日前まで340円 | 前日から30%(最低340円) |
| JR九州 乗車券 | 使用開始前で有効期間内なら220円 | 同じ |
桜島号は福岡(天神)から鹿児島(鹿児島中央駅)まで約7時間30分の夜行便です。大人片道は通常運賃が8,500円でWEB割引運賃が8,000円です。
桜島号の予約は1か月前の同日8:00からできます。WEBなら24時間いつでも予約の取り消しができます。
JRバス関東の高速バスネットでクレジット決済したWEB乗車票は始発バス停の出発時刻の2時間前まで自分で払い戻せます。ファミリーマートの電子チケットは払戻手数料のほかに事務手数料500円(税別)がかかります。
座席の広さやトイレの有無から高速バスを選ぶなら高速バス32社のシートの比較表で32社のシートを見比べられます。行き先の混み具合は47都道府県の混雑(空いている月と混む月)で月ごとに確かめられます。
バスツアーのキャンセル料についてよく聞かれる質問に答える
Q. 日帰りバスツアーのキャンセル料はいつからかかる?
A. 標準旅行業約款を使う旅行会社なら10日前からです。10日前~8日前は20%以内で、7日前~2日前は30%以内に上がります。宿泊つきのツアーは20日前から20%以内がかかります。
Q. バスツアーを前日にキャンセルすると何%かかる?
A. 国内の募集型企画旅行は前日が40%以内です。2日前までなら30%以内なので、取り消すと決めたら前日になる前に連絡すると安く済みます。実際の割合はパンフレットの取消料の表で確かめます。
Q. バスツアーを当日にキャンセルしたらどうなる?
A. 当日の出発前なら50%以内です。バスが出たあとに参加をやめると旅行開始後の扱いになり、100%以内まで上がります。連絡は出発前に入れるのが大事です。
Q. 雨でバスツアーが中止になったらキャンセル料はかかる?
A. 旅行会社が中止したならかかりません。天災地変などで安全な実施ができないおそれがとても大きいときは旅行者も取消料なしで解除できます。雨が降るだけで自分から取り消すと通常の取消料がかかることがあります。
Q. バスツアーの催行中止はいつまでに連絡が来る?
A. 国内旅行は旅行開始日の前日からさかのぼって13日目に当たる日より前に連絡が来ます。日帰り旅行は3日目に当たる日より前です。人数が最少催行人員に届かないときの決まりです。
Q. 予約しただけでもキャンセル料はかかる?
A. 予約だけでは契約は成立しません。申込書と申込金を出したときか、カード決済なら承諾の通知が届いたときに成立します。申込金は取消料の一部として扱われます。
Q. 高速バスとバスツアーのキャンセル料はどう違う?
A. バスツアーは日帰りでも10日前から20%以内がかかります。高速バスは路線ごとの規定で、JRバス関東の東名ハイウェイバスは普通乗車券なら2日前まで100円です。前日からは20%になります。
FAQの割合と日数の
バスツアーのキャンセル料は10日前と前日を目安に動く
日帰りバスツアーのキャンセル料は10日前から20%以内で始まります。前日は40%以内で当日は50%以内です。
天候や催行中止など旅行会社の側の事情なら取消料はかかりません。自分の都合で取り消すときは営業時間内に連絡して記録を残します。高速バスやガイドツアーは別の規定なので、申し込んだ相手の決まりを見てから動くと迷いません。高速バスのほかの記事は高速バスの記事一覧にまとめています。
この記事の出典
国土交通省と全国旅行業協会など9件のページを開いて書いています。数字と規定はここから取りました。
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最終確認 2026年10月11日
