滝室坂道路が11月28日16時30分に無料で開通する
国道57号の滝室坂道路は11月28日(土)16時30分に無料で開通する。
熊本河川国道事務所は2026年9月30日に、国道57号の滝室坂道路(波野IC〜一の宮IC)の開通日を発表した。開通は11月28日(土)の16時30分で、長さは6.3kmある。通行料のかからない自動車専用道路として開通する。
新しい道の大半を占めるのが滝室坂トンネルで、長さは4,845mになる。熊本県内の一般道では最も長いトンネルだ。
今の滝室坂は急カーブが続く難所として知られてきた。雨にも弱く、連続雨量が200mmに達すると全面通行止めになる。熊本河川国道事務所は新しい道を、豪雨や地震のときにも使える代わりの道と位置づけている。
この記事でわかること
- 滝室坂道路を通れるようになる日時と区間
- 通行料と通れない乗り物の条件
- 今の滝室坂とどこが違うのか
- 雨の日に出かける前に見ておく3つのページ
滝室坂道路はいつからどこを通れるのか
通れるようになるのは2026年11月28日(土)の16時30分からだ。開通するのは波野IC〜一の宮ICの6.3kmになる。事業の起点は阿蘇市波野で、終点は阿蘇市一の宮町坂梨にある。
同じ日の13時からは、一の宮IC付近で開通式典が開かれる。主催は熊本河川国道事務所と熊本県と阿蘇市で、テープカットや通り初めが予定されている。ただし一般の車が新しい道に入れるのは16時30分からだ。
表のとおり、新しい道は無料だが125cc以下の二輪車と自転車と歩行者は通れない。
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 開通の日時 | 2026年11月28日(土)16時30分 |
| 開通する区間 | 波野IC〜一の宮IC(阿蘇市) |
| 長さ | 6.3km(大半が4,845mの滝室坂トンネル) |
| 通行料 | 無料 |
| 道路の種類 | 自動車専用道路(第1種第3級)・2車線・幅員12.0m |
| 設計速度 | 80km/h |
| 通れないもの | 125cc以下の二輪車・自転車・歩行者 |
滝室坂道路は、大分市と熊本市を結ぶ高規格道路「中九州横断道路」の一部になる。事業が始まったのは平成25年度で、滝室坂トンネルの着工式は平成30年6月24日に開かれた。
通行料は無料で125cc以下の二輪車は通れない
滝室坂道路に通行料はかからない。熊本河川国道事務所の発表には「無料で通行できる自動車専用道路」と書かれている。
自動車専用道路なので、入れない乗り物と人がある。発表が挙げているのは125cc以下の二輪車と自転車と歩行者だ。
原付はどれも125cc以下なので、滝室坂道路には入れない。原付で阿蘇を回る人や自転車で旅をする人は、この道を使わないルートで計画を立てる。通れないとされているのは125cc以下の二輪車なので、それより大きいバイクはこの決まりに当たらない。
道路の構造は第1種第3級で、設計速度は80km/hだ。車線は2車線で、幅員は12.0mある。
設計速度は道路を造るときの基準にする速さで、走ってよい速さとは別のものになる。実際に何km/hで走れるかは、現地の標識で確かめる。
阿蘇へ車で出かける人は何をすればいいか
11月28日の前後に阿蘇や大分方面へ車で出かける人は、出発の前に次の5つを見ておくと迷わない。
- 出かける日時が11月28日16時30分より後かを確かめる。それより前は新しい道が通れないので、今の滝室坂を走ることになる。
- 乗り物が125cc以下の二輪車や自転車でないかを確かめる。当てはまるなら滝室坂道路には入れない。
- 雨の日は坂梨の連続雨量を見る。熊本河川国道事務所のページに、観測局「坂梨」の1時間ごとの雨量と連続雨量が出ている。今の滝室坂は連続雨量が200mmに達すると全面通行止めになる。
- ライブカメラで滝室坂の様子を見る。国道57号のライブカメラには滝室A・滝室B・滝室Cと波野A・波野Bがあり、道の様子を画像で見られる。
- 最新の通行規制は記者発表かXで確かめる。熊本河川国道事務所は、最新の通行規制を記者発表かXで見るよう案内している。
雨量のページには、滝室坂の最新の連続雨量が時刻つきで出ている。その下に1時間ごとの雨量と連続雨量が時刻の順に並ぶので、雨が強まっているかどうかも読み取れる。
ライブカメラは国道57号に置かれたものが一覧になっていて、見たいカメラの画像を押すと開く。同じページから阿蘇の火口付近のライブカメラへも進める。
阿蘇へ向かう途中で休むなら、全国の道の駅の一覧で温泉や車中泊の情報が載った駅を先に探しておくと安心だ。
今の滝室坂と滝室坂道路はどう違うのか
比べると、新しい道は急な坂とカーブが続く区間をトンネルで抜けるつくりになっている。
| 比べるところ | 今の滝室坂(国道57号) | 滝室坂道路 |
|---|---|---|
| 道のつくり | 標高差220mをおよそ4kmで上り下りする | 6.3kmの大半が4,845mのトンネル |
| 坂 | 5%以上のきつい坂が続く | 大分側から熊本側へ4%の下り坂 |
| 雨のとき | 連続雨量200mmで全面通行止め | 豪雨や地震のときの代わりの道として整備 |
| 阿蘇市〜竹田市の所要時間 | 約46分 | 約41分 |
今の滝室坂は、阿蘇カルデラの東の縁にある坂だ。標高差220mをおよそ4kmの道のりで走り、線形不良と視界不良から事故も多い。冬は積雪や凍結で通行規制もかかりやすい。
熊本河川国道事務所の資料によると、阿蘇市から竹田市までは今のルートで約46分かかる。開通後のルートなら約41分になる。乗りものニュースも、滝室坂道路を通ると約5分短くなると伝えている。
差が大きく出るのは、今の滝室坂が通行止めになったときだ。通行止めのときの迂回ルートは約86分かかり、資料はこれと比べて約45分短くなると示している。どの時間も計算で出した見込みの値だ。滝室坂道路は設計速度の80km/hで、ほかの道は混雑時の旅行速度で走るとして出している。
国道57号は、九州で唯一の製油所がある大分市から熊本県へガソリンを運ぶ道でもある。熊本河川国道事務所は開通の効果として、防災力の向上と安全性の向上と物流の効率化を挙げている。

雨の日の滝室坂は連続雨量200mmで全面通行止めになる
今の国道57号の滝室坂には、雨の量で前もって道を止める事前通行規制がある。連続雨量が200mmに達すると、法面が崩れる危険があるため全面通行止めになる。
気をつけたいのは解除のタイミングだ。解除は連続雨量が0mmになり、規制区間の安全を確かめてからになる。雨がやんで連続雨量が0mmになっていても、まだ通行止めが続いていることがある。
滝室坂のあたりは、1日に100mm以上の雨が降る日が熊本県の平均より多い。そのため事前通行規制がたびたびかかってきた。
表を見ると、豪雨で被災した2012年のあとも雨による通行止めがたびたび起きている。
| 年 | 止まった理由 | 止まった時間 |
|---|---|---|
| 2012年(平成24年) | 九州北部豪雨で被災 | 約40日間 |
| 2013年(平成25年) | 事前通行規制 | 約13時間・約3時間・約2時間 |
| 2015年(平成27年) | 事前通行規制 | 約2時間・約6時間 |
| 2017年(平成29年) | 事前通行規制 | 約5時間 |
| 2018年(平成30年) | 事前通行規制 | 約7時間 |
| 2019年(令和元年) | 事前通行規制 | 約4時間 |
| 2020年(令和2年) | 事前通行規制 | 約14時間 |
| 2022年(令和4年) | 事前通行規制 | 約17時間 |
| 2023年(令和5年) | 事前通行規制 | 約11時間 |
| 2024年(令和6年) | 事前通行規制 | 約19時間 |
2012年7月の九州北部豪雨では、滝室坂の国道57号が激しく壊れた。仮復旧までの40日間は全面通行止めになっている。2016年の熊本地震でも国道57号は寸断され、地域の暮らしと九州の経済に大きな影響が出た。
熊本河川国道事務所は滝室坂道路について、豪雨や地震が起きたときにも機能する代わりの道を確保できると説明している。雨の予報が出ている日に阿蘇へ向かうなら、出発の前に坂梨の連続雨量を見ておく。連続雨量が200mmに近づいているときは、出かける時間をずらすのも手だ。
滝室坂道路でまちがえやすいところを先に知っておく
開通の日と雨の日には、思い込みで動くと遠回りになる落とし穴がある。
① 11月28日の朝からは通れない
開通は11月28日(土)の16時30分だ。13時からの開通式典の時間に着いても、新しい道にはまだ入れない。その日のうちにトンネルを通りたい人は、16時30分より後に着くように出かける。
② 原付と自転車では通れない
125cc以下の二輪車と自転車と歩行者は、滝室坂道路に入れない。原付で旅をしている人は、出発の前に走る道を地図で決めておく。
③ 雨がやんでもすぐには通れない
今の滝室坂は、連続雨量が0mmになっても安全を確かめるまで通行止めが続く。雨上がりにすぐ出発すると、着いたときにまだ止まっていることがある。出る前にもう一度、記者発表かXで規制が解けたかを見ておく。
④ 設計速度の80km/hは制限速度ではない
発表と事業のページにある80km/hは設計速度だ。走ってよい速さは現地の標識で確かめる。トンネルの中は熊本側のカルデラへ向かって4%の下り坂が続くので、阿蘇へ向かう向きではスピードが出すぎないよう気をつける。
⑤ 冬の滝室坂は雪と凍結で規制がかかりやすい
今の滝室坂は、冬に積雪や凍結で通行規制がかかりやすい。冬に今の道を走る人は、出かける前にライブカメラで道の様子を見ておく。

滝室坂道路のよくある質問に答える
Q. 滝室坂道路はいつ開通しますか?
A. 2026年11月28日(土)の16時30分に開通する。区間は波野ICから一の宮ICまでの6.3kmだ。同じ日の13時から一の宮IC付近で開通式典があるが、一般の車が通れるのは16時30分からになる。
Q. 滝室坂道路は有料ですか?
A. 通行料はかからない。熊本河川国道事務所の発表では、無料で通れる自動車専用道路とされている。ただし125cc以下の二輪車と自転車と歩行者は通れないので、乗り物によっては使えない。
Q. 原付やバイクで滝室坂道路を通れますか?
A. 125cc以下の二輪車は通れないので、原付では入れない。自転車と歩いて通ることもできない。通れないとされているのは125cc以下なので、それより大きいバイクはこの決まりに当たらない。
Q. 滝室坂が雨で通行止めになるのは何mmからですか?
A. 今の国道57号の滝室坂は、連続雨量が200mmに達すると全面通行止めになる。法面が崩れる危険があるためだ。解除は連続雨量が0mmになり安全を確かめた後なので、雨がやんでも止まっていることがある。
Q. 滝室坂道路を通るとどのくらい早くなりますか?
A. 熊本河川国道事務所の資料では、阿蘇市から竹田市までが約46分から約41分になる。今の道が通行止めで迂回すると約86分かかり、それと比べると約45分短い。
まとめ:滝室坂道路は11月28日16時30分から無料で通れる
国道57号の滝室坂道路(波野IC〜一の宮IC・6.3km)は、2026年11月28日(土)16時30分に開通する。通行料は無料で、125cc以下の二輪車と自転車と歩行者は通れない。
開通すると阿蘇市から竹田市までは約41分になり、今の約46分より短くなる。今の滝室坂は連続雨量200mmで全面通行止めになる道だ。熊本河川国道事務所は、新しい道が豪雨や地震のときの代わりの道になると説明している。
雨の日は坂梨の連続雨量とライブカメラを見てから出かける。雨がやんでもすぐに通れるとは限らないので、最後は記者発表かXで規制を確かめる。
ほかの道路の開通やドライブのニュースは車・ドライブの記事一覧に並べている。
この記事の出典
国土交通省と乗りものニュースの5件のページを開いて書いています。数字と規定はここから取りました。
出典を開く閉じる
- 1国土交通省熊本河川国道事務所の記者発表(2026年9月30日)
- 2乗りものニュース乗りものニュース(2026年10月1日)
- 3国土交通省熊本河川国道事務所「国道57号滝室坂の事前通行規制」
- 4国土交通省熊本河川国道事務所「中九州横断道路 滝室坂道路」
- 5国土交通省熊本河川国道事務所「国道57号ライブカメラ」
最終確認 2026年10月1日
