- 先に答え:車中泊の気温は0℃と25℃の線で行き先の月を分ける
- 車中泊の行き先6地点で夜の最低気温を12か月並べた
- 1月の車中泊は夜の気温が那覇の14.9℃から軽井沢の氷点下8.2℃まで開く
- 車中泊に向く気温の月を数えると東京は12か月で軽井沢は7か月になる
- 車中泊を10月から12月へずらすと夜の気温が氷点下の地点は3つになる
- 春の車中泊は4月の高原で夜の気温がまだ0℃近くまで下がる
- 夜の気温が0℃を下回る車中泊はエンジンを止めて寝袋か毛布とカイロで過ごす
- 雪が積もる地点の車中泊はマフラーが埋まると16分で一酸化炭素が危ない濃さになる
- 夜の気温が25℃を超える車中泊は熱中症とアイドリングの決まりを両方見る
- 季節ごとに車中泊で危ないことと先にやることを1つの表にした
- 湿度と雨が多い月の車中泊は窓の結露と朝の冷えに備える
- 道の駅やSAで車中泊する日は着いてから寝るまで5つの手順を踏む
- 車中泊の気温でよく聞かれる質問に答える
- 最後に:車中泊は行き先の夜の気温を月で見てから寝具を決める
先に答え:車中泊の気温は0℃と25℃の線で行き先の月を分ける
車中泊は夜の最低気温が0℃未満の月と25℃以上の月で備えを変える。
この記事でわかること
- 札幌・軽井沢・河口湖・東京・大阪・那覇の夜の最低気温(12か月の平年値)
- 地点ごとに夜が氷点下になる月と25℃以上になる月の数
- 冬の車内でエンジンを止めたとき寝具でどこまで持つか(JAFのテスト)
- 雪でマフラーが埋まったときの一酸化炭素の上がり方
- 夏と冬で車中泊の危ないことと先にやること
車中泊でいちばん読み違えやすいのは行き先の夜の冷え方だ。今日どこいく?編集部は気象庁の平年値から、札幌・軽井沢・河口湖・東京・大阪・那覇の6地点の日最低気温を12か月ぶん並べた。平年値は1991年から2020年までの30年の平均で、気象庁が観測地点ごとに出している。
夜の最低気温が0℃を下回る月は軽井沢が11月から3月までの5か月だ。札幌と河口湖は12月から3月までの4か月になる。25℃以上になる月は那覇が6月から9月までの4か月で、大阪は8月の1か月だけだ。東京は8月でも23.5℃にとどまる。
気象庁は日最低気温が0度未満の日を冬日と呼び、夜間の最低気温が25度以上のことを熱帯夜と呼んでいる。この記事はこの2本の線で月を分ける。0℃を下回る月は冬用の寝具が要る月で、25℃以上の月はエンジンを止めると暑さで眠りにくい月だ。その間の月が寝具の調整で過ごせる月になる。
その間に入る月は東京が12か月で、大阪が11か月になる。軽井沢は7か月しかない。同じ車中泊でも、行き先しだいで寝具を変えずに済む月の数がこれだけ違う。この記事は表から始めて、地点の差と時期の差を見たあとに冬と夏の危ないことを並べる。
車中泊の行き先6地点で夜の最低気温を12か月並べた
並べたのは気象庁の平年値の日最低気温で、1日のうちいちばん低い気温を月ごとに平均した値だ。天気予報で「明日朝の最低気温」というときは明日の0時から9時までの最低気温を指す。新聞などは前日の21時から当日の9時までを対象にした値を載せることが多い。どちらも車の中で眠っている時間と重なるので、車中泊の寒さと暑さはこの数字で見るのが早い。

寒い側の3地点では冬の数か月が平均しても氷点下になる。
| 月 | 札幌(北海道) | 軽井沢(長野県) | 河口湖(山梨県) |
|---|---|---|---|
| 1月 | 氷点下6.4℃ | 氷点下8.2℃ | 氷点下5.7℃ |
| 2月 | 氷点下6.2℃ | 氷点下8.0℃ | 氷点下4.8℃ |
| 3月 | 氷点下2.4℃ | 氷点下4.5℃ | 氷点下1.3℃ |
| 4月 | 3.4℃ | 0.6℃ | 3.7℃ |
| 5月 | 9.0℃ | 6.3℃ | 8.9℃ |
| 6月 | 13.4℃ | 11.8℃ | 13.7℃ |
| 7月 | 17.9℃ | 16.4℃ | 18.0℃ |
| 8月 | 19.1℃ | 17.1℃ | 18.5℃ |
| 9月 | 14.8℃ | 13.0℃ | 14.8℃ |
| 10月 | 8.0℃ | 6.3℃ | 8.7℃ |
| 11月 | 1.6℃ | 氷点下0.2℃ | 2.2℃ |
| 12月 | 氷点下4.0℃ | 氷点下5.3℃ | 氷点下2.9℃ |
※日最低気温の平年値(1991〜2020年)。太字は0℃を下回る月(2026年10月13日に集めた)
暖かい側の3地点では夏の夜の差が大きく出る。
| 月 | 東京(東京都) | 大阪(大阪府) | 那覇(沖縄県) |
|---|---|---|---|
| 1月 | 1.2℃ | 3.0℃ | 14.9℃ |
| 2月 | 2.1℃ | 3.2℃ | 15.1℃ |
| 3月 | 5.0℃ | 6.0℃ | 16.7℃ |
| 4月 | 9.8℃ | 10.9℃ | 19.1℃ |
| 5月 | 14.6℃ | 16.0℃ | 22.1℃ |
| 6月 | 18.5℃ | 20.3℃ | 25.2℃ |
| 7月 | 22.4℃ | 24.6℃ | 27.0℃ |
| 8月 | 23.5℃ | 25.8℃ | 26.8℃ |
| 9月 | 20.3℃ | 21.9℃ | 25.8℃ |
| 10月 | 14.8℃ | 16.0℃ | 23.5℃ |
| 11月 | 8.8℃ | 10.2℃ | 20.4℃ |
| 12月 | 3.8℃ | 5.3℃ | 16.8℃ |
※日最低気温の平年値(1991〜2020年)。太字は25℃以上の月(2026年10月13日に集めた)
札幌と軽井沢と河口湖は12月から3月まで4か月続けて0℃を下回る。軽井沢はさらに11月も氷点下0.2℃で、いちばん冷える1月は氷点下8.2℃まで下がる。
東京と大阪は1月でも1.2℃と3.0℃あり、平年値で0℃を下回る月は無い。那覇は1月がいちばん低くて14.9℃だ。一方で夏の夜は那覇が7月に27.0℃まで上がり、大阪は8月に25.8℃まで上がる。
平年値は30年の平均なので、年によって上にも下にもずれる。平年値が0℃を下回る月は、平均しても夜が氷点下になる月だ。冬日に当たる夜が多い前提で準備する。逆に平年値が0℃を少し上回る月でも、冷え込む夜は氷点下まで下がりうる。
1月の車中泊は夜の気温が那覇の14.9℃から軽井沢の氷点下8.2℃まで開く
1月の最低気温がいちばん低いのは軽井沢の氷点下8.2℃だ。札幌が氷点下6.4℃で続き、河口湖が氷点下5.7℃になる。東京は1.2℃で大阪は3.0℃、那覇は14.9℃ある。

北にある札幌より軽井沢のほうが冷えるのは、軽井沢の観測地点が高原にあるからだ。表の値を比べると、軽井沢は12か月すべてで札幌より夜の最低気温が低い。気象庁は高度が上がるにつれて気温が下がる割合を、対流圏では普通100mにつき0.5〜1度としている。軽井沢の1月の現地の気圧は898.1hPaで、札幌の1009.8hPaより低い。気圧が低いのは観測地点が高い所にあるためだ。
夏も同じ順になる。8月の最低気温は軽井沢が17.1℃でいちばん低い。河口湖が18.5℃で札幌が19.1℃と続く。東京は23.5℃で大阪は25.8℃、那覇は26.8℃だ。
夏の車中泊で涼しさを求めるなら高原が強く、冬の車中泊で寒さを避けるなら那覇が強い。東京と大阪は冬も夏も平年値が2本の線の間に入りやすい。ただし大阪の8月は25.8℃で熱帯夜の線を超える。
同じ地点でも昼と夜で気温は大きく違う。軽井沢の8月は日最高気温が26.3℃で最低気温が17.1℃だ。札幌の1月は日最高気温が氷点下0.4℃で、平年値では昼も0℃に届かない。気象庁は日最高気温が0度未満の日を真冬日と呼ぶ。昼に暖かく感じた行き先でも、夜は寝具を1段厚くする前提で荷物を組む。
車中泊に向く気温の月を数えると東京は12か月で軽井沢は7か月になる
2つの表の値から、地点ごとに夜の最低気温が0℃を下回る月と25℃以上の月を数えた。どちらにも当たらない月を、この記事では寝具の調整で過ごせる月として数えている。
0℃未満の月と25℃以上の月がどちらも無いのは東京だけだ。
| 地点 | 0℃を下回る月 | 25℃以上の月 | その間の月 |
|---|---|---|---|
| 札幌 | 4か月(12〜3月) | なし | 8か月(4〜11月) |
| 軽井沢 | 5か月(11〜3月) | なし | 7か月(4〜10月) |
| 河口湖 | 4か月(12〜3月) | なし | 8か月(4〜11月) |
| 東京 | なし | なし | 12か月 |
| 大阪 | なし | 1か月(8月) | 11か月(8月のほか) |
| 那覇 | なし | 4か月(6〜9月) | 8か月(10〜5月) |
※日最低気温の平年値(1991〜2020年)を今日どこいく?編集部が月ごとに数えた(2026年10月13日に集めた)
寝具の調整で過ごせる月がいちばん多いのは東京の12か月で、大阪の11か月が続く。いちばん少ないのは軽井沢の7か月だ。札幌と河口湖と那覇は8か月で並ぶ。札幌と河口湖は冬の4か月が欠けて、那覇は夏の4か月が欠ける。
線に近い月は数より中身を見る。軽井沢の4月は0.6℃で、0℃をわずかに上回るだけだ。札幌の11月は1.6℃で河口湖の11月は2.2℃になり、どちらも冬の入り口に当たる。那覇の10月は23.5℃で25℃の線より低い。大阪の7月は24.6℃で線のすぐ下にある。
平年値は30年の平均なので、ある年の夜がこの通りになるとは限らない。出かける前には行き先の天気予報で明日朝の最低気温を見て、平年値の表と照らし合わせる。気象庁は日平均気温で平年並というとき、平年との差がおよそ1度以内を指すとしている。

判定の1問目は行き先の夜の最低気温が0℃を下回るかどうかだ。下回るなら冬用の寝具を積み、雪が積もる地点ならマフラーの周りの雪にも気を配る。2問目は25℃以上かどうかで、当てはまるなら熱中症に気をつけて無理に泊まらない。どちらにも当たらなければ寝具の調整で過ごしやすい。線の決め方は気象庁の冬日と熱帯夜に合わせた。
車中泊を10月から12月へずらすと夜の気温が氷点下の地点は3つになる
いまは10月で、これから車中泊を考える人は11月と12月の夜も気になる。6地点の10月と11月と12月の最低気温を並べると、1か月ずらすごとに夜の冷え方が大きく変わる。

11月に氷点下になるのは軽井沢だけで、12月には寒い側の3地点がそろって氷点下になる。
| 地点 | 10月 | 11月 | 12月 |
|---|---|---|---|
| 札幌 | 8.0℃ | 1.6℃ | 氷点下4.0℃ |
| 軽井沢 | 6.3℃ | 氷点下0.2℃ | 氷点下5.3℃ |
| 河口湖 | 8.7℃ | 2.2℃ | 氷点下2.9℃ |
| 東京 | 14.8℃ | 8.8℃ | 3.8℃ |
| 大阪 | 16.0℃ | 10.2℃ | 5.3℃ |
| 那覇 | 23.5℃ | 20.4℃ | 16.8℃ |
※日最低気温の平年値(1991〜2020年)。太字は0℃を下回る月(2026年10月13日に集めた)
10月の夜は6地点とも0℃を上回る。いちばん冷える軽井沢でも6.3℃ある。札幌は8.0℃で河口湖は8.7℃だ。
11月になると軽井沢が氷点下0.2℃まで下がる。札幌は1.6℃で河口湖は2.2℃になり、どちらも0℃のすぐ上にある。東京の11月は8.8℃で、札幌と河口湖の10月に近い冷え方だ。
12月は札幌と軽井沢と河口湖の3地点が0℃を下回る。札幌は氷点下4.0℃で、軽井沢は氷点下5.3℃まで下がる。河口湖は氷点下2.9℃だ。東京は3.8℃で大阪は5.3℃あり、0℃より上にとどまる。那覇は12月でも16.8℃ある。
秋の車中泊で冬用の寝具に切り替える目安の月は、軽井沢なら11月で札幌と河口湖なら12月になる。東京と大阪は12月でも平年値が0℃を上回る。それでも冷え込む夜に備えて毛布を足しておくと安心だ。
秋に高原へ行くなら昼と夜の差にも気をつける。軽井沢の10月は日最高気温が16.2℃で、最低気温の6.3℃とは大きく開く。日中の服のまま眠ると夜中に冷える。
テントで寝る秋キャンプの夜の冷え方は、秋キャンプは何月から寒い?高原6か所の夜の最低気温と0℃の境目で高原の観測地点ごとに並べている。野辺山や白馬のように今回の6地点に入っていない高原の数字はそちらで読める。
春の車中泊は4月の高原で夜の気温がまだ0℃近くまで下がる
春も油断できない。軽井沢の4月の最低気温は0.6℃で、3月の氷点下4.5℃からは上がるものの0℃のすぐ上にある。札幌の4月は3.4℃で河口湖の4月は3.7℃だ。
気象庁は3〜4月に再び寒くなることを寒の戻りと呼んでいる。平年値が0℃を少し上回る4月の高原では、寒の戻りの夜に氷点下まで下がることも考えて冬用の寝具を残しておく。
5月になると高原の夜も上がる。軽井沢の5月は6.3℃で、10月の6.3℃と同じ値になる。札幌は9.0℃で河口湖は8.9℃だ。春の5月と秋の10月は、同じ寝具で考えてよい月になる。
雪の面でも春はまだ終わっていない。札幌の4月は最深積雪の平年値が22cmあり、雪日数は10.1日ある。軽井沢の4月も最深積雪が6cmある。春の高原や北海道へ車で出かけるなら、冬用のタイヤと寝具の片づけを急がない。
夜の気温が0℃を下回る車中泊はエンジンを止めて寝袋か毛布とカイロで過ごす
冬の車中泊で寒さがどれだけ効くかは、JAFが実際に試している。2014年2月に長野県上田市の菅平高原で行ったテストだ。エンジンを止めたミニバン2台に20代から30代の4人が乗り、午後11時から翌朝7時までの8時間を過ごした。
当日は雪で、外の気温は始めが氷点下10.2℃でいちばん低いときは氷点下13.2℃だった。テストの直前まではエンジンをかけて車内を25℃にしていた。4人は寒さの対策を変えて乗り、30分ごとに続けるかどうかを答えた。
対策をしなかった人だけが早い時間に続けられなくなった。
| 寒さの対策 | 続けられた時間 | そのときの外の気温 | 車内の温度 |
|---|---|---|---|
| 対策なし | 2時間45分 | 氷点下11.1℃ | 1.8℃ |
| エマージェンシーシート | 5時間27分 | 氷点下12℃ | 氷点下3.9℃ |
| 毛布と使い捨てカイロ | 8時間(朝まで) | 氷点下12.9℃ | 氷点下7℃ |
| 寝袋(冬山用) | 8時間(朝まで) | 氷点下12.9℃ | 氷点下7℃ |
※服装は4人とも上がダウンジャケットで下がジーンズ(2026年10月13日に集めた)
対策なしの人は開始から2時間45分で続けられなくなった。そのときの車内は1.8℃で、「エンジンを切って30分くらいでかなり寒くなり始めました」と話している。テストの直前に25℃あった車内も、エンジンを止めると外の寒さにすぐ追いつかれる。
アルミのエマージェンシーシートも5時間27分で続けられなくなった。JAFは通気性が無いぶん汗をかいて冷えにつながったとまとめている。シートがかかっていない顔や足先も冷えたという。
朝まで過ごせたのは毛布と使い捨てカイロの人と、冬山用の寝袋の人だ。終わったときの車内は氷点下7℃まで下がっていた。寝袋の人も「朝方になって結構寒さを感じてきつかった」と話していて、冬山用の寝袋でも楽ではない。毛布とカイロの人は「カイロがあったから朝まで過ごせた」と話し、特に足と鼻がきつかったという。
外の気温が氷点下12.9℃まで下がった朝でも車内は氷点下7℃で、外より高かった。JAFは荒天のときは無理に外に出ないで、車内で天候の回復や救援を待つよう勧めている。毛布などの用意がなくてエンジンをかけて暖房を使うときは、頻繁な換気とマフラー周りの除雪が要るとしている。
軽井沢の1月の平年値は氷点下8.2℃で、菅平高原のテストの夜ほどではないが氷点下になる。札幌の1月は氷点下6.4℃で河口湖は氷点下5.7℃だ。こうした行き先へ冬に行くなら、冬山用の寝袋か毛布と使い捨てカイロを人数分積んでおく。
雪が積もる地点の車中泊はマフラーが埋まると16分で一酸化炭素が危ない濃さになる
寒い夜にエンジンをかけたまま眠るのはもっと危ない。JAFは2015年2月に北海道旭川市でテストをした。エンジンをかけた車のマフラーを雪で覆い、車内の一酸化炭素(CO)の濃さを測っている。
窓を少し開けても安全にはならなかった。
| 条件 | 車内の一酸化炭素の濃さ |
|---|---|
| 対策なし | 16分後に短時間暴露限度の400ppm・その6分後に測定の上限の1,000ppm |
| 窓を5cmほど開ける | 開始5分で100ppm台・約40分後に400ppm・その後すぐに800ppm台 |
| マフラー周辺を除雪 | 終始ほとんど検知されなかった |
※エアコンは外気導入で温度と風量をそろえた(2026年10月13日に集めた)
対策なしの車は始めた直後から濃さが上がり、16分後に短時間暴露限度の400ppmに達した。その6分後には測定の上限の1,000ppmに届いている。眠っている間にこの速さで上がると、気づく前に危ない濃さになる。
窓を5cmほど開けた車も、開始5分で100ppm台に上がった。約40分後には400ppmに達し、その後すぐに800ppm台になった。窓を少し開けるだけでは一酸化炭素の中毒は防げない。
終始ほとんど検知されなかったのはマフラー周辺を除雪した車だけだ。ただしJAFは車の周りの状況や風向きとエアコンの設定などで変わるため、今回安全だった条件でも危険になる場合があるとしている。発煙筒で確かめると床下にたまった排ガスが車内に吸い込まれた。エアコンが内気循環でも車体のすき間から排ガスが入る危険がある。
雪が積もる量は地点で大きく違う。
| 地点 | 最深積雪(年) | 雪日数(年) | 降雪の深さの合計(年) |
|---|---|---|---|
| 札幌 | 97cm | 134.5日 | 479cm |
| 軽井沢 | 35cm | 75.8日 | 141cm |
| 河口湖 | 36cm | 36.7日 | 97cm |
| 東京 | 6cm | 8.5日 | 8cm |
| 大阪 | 1cm | 13.9日 | 1cm |
| 那覇 | なし | 0.0日 | 0cm |
※雪日数は軽井沢が2009〜2020年で河口湖が2003〜2020年の平年値。ほかは1991〜2020年(2026年10月13日に集めた)
札幌は年に雪の日が134.5日あり、最深積雪の平年値は97cmだ。軽井沢と河口湖も最深積雪が35cmと36cmある。こうした地点でエンジンをかけて暖を取るなら、マフラーの周りに雪がたまっていないかを何度も確かめる。
東京の最深積雪は6cmで大阪は1cmだ。雪の少ない地点でも雪の夜はある。那覇は降雪の深さの合計が0cmで雪の心配は要らない。

雪の夜にエンジンをかけたまま眠るのは避ける。冬の寒さは寝袋と毛布とカイロで受け止めて、エンジンは止めて眠る。JAFの2つのテストを並べると、この動き方がいちばん筋が通る。
夜の気温が25℃を超える車中泊は熱中症とアイドリングの決まりを両方見る
夏の側の線は25℃だ。気象庁は夜間の最低気温が25度以上のことを熱帯夜と呼ぶ。6地点の平年値でこの線を超えるのは那覇の6月から9月と大阪の8月だけになる。

那覇の夜は7月が27.0℃でいちばん高い。6月は25.2℃で9月は25.8℃あり、8月も26.8℃ある。湿度も6月は83%と高い。
大阪の8月は25.8℃で、7月も24.6℃と線のすぐ下にある。日中の最高気温は8月が33.7℃だ。東京の8月は最低気温が23.5℃で線の下だが、日最高気温は31.3℃ある。気象庁は日最高気温が30度以上の日を真夏日と呼ぶ。
夏に涼しさを求めるなら高原が向いている。軽井沢の8月は17.1℃で、河口湖の8月は18.5℃だ。高原の夏の夜は暑さより肌寒さに備える。
暑い夜に困るのは、エンジンを止めると冷房も止まることだ。東京都の環境確保条例は都内で車を運転する人にアイドリング・ストップを義務づけている。20台以上が止められる駐車場の設置者と管理者には、看板などでアイドリング・ストップを知らせることを求めている。
条例はやむを得ないと認められる場合を義務から外している。東京都はその例の1つに、熱中症による生命の危険が生じるおそれがあり運転者が車から離れられない場合を挙げる。ただし必要な時間に限り、近隣住民などに十分配慮した場所にする必要があるとしている。
道の駅でも決まりは同じ向きだ。岩手県「道の駅」連絡会の2022年6月の案内は、一般的な禁止マナーの1つ目に長時間のアイドリングを挙げている。道の駅は24時間無料で使える休憩施設で、駐車場などで宿泊目的の利用は遠慮してほしいとしている。仮眠はかまわないとも書いている。
道の駅とSAで仮眠と宿泊がどう分かれるかは、車中泊は道の駅やSAでしていい?仮眠と宿泊の境目を5種類で比べたで場所の種類ごとに比べている。泊まってよい場所を先に決めたいときはそちらが早い。
夏の車中泊はエンジンを止めて眠れる夜を選ぶのが先になる。熱帯夜になる那覇の夏や大阪の8月は、エンジンを止めた車内で朝まで過ごすのがつらい。体調に不安があるなら車中泊にこだわらず、宿に切り替える判断も持っておく。
季節ごとに車中泊で危ないことと先にやることを1つの表にした
ここまでの公式の数字を季節ごとにまとめる。冬は寒さと一酸化炭素が危ない。夏は暑さとアイドリングの決まりに気をつける。1年を通して気をつけたいのは眠気と同じ姿勢だ。
冬と夏では先にやることの向きが逆になる。
| 季節 | 当てはまる地点と月 | 危ないこと | 先にやること |
|---|---|---|---|
| 冬(夜が0℃未満) | 札幌と河口湖の12〜3月・軽井沢の11〜3月 | 寒さ・雪で埋まったマフラーからの一酸化炭素 | 冬山用の寝袋か毛布とカイロ・マフラー周りの除雪・エンジンを止めて眠る |
| 夏(夜が25℃以上) | 那覇の6〜9月・大阪の8月 | 熱中症・長時間のアイドリング | 涼しい行き先か宿を選ぶ・命に関わる暑さでは無理をしない |
| 春と秋(その間) | 東京の12か月・大阪の8月のほか・軽井沢の4〜10月など | 寒の戻りと冷え込み・昼と夜の気温差 | 冬用の寝具を残す・寝る前と朝に換気して結露を減らす |
| 1年を通して | 6地点すべて | 長い運転の眠気 | 2時間おきに休憩・眠いときは15〜20分ほど眠る |
1年を通して気をつけたいのは運転の眠気だ。NEXCO東日本のドラぷらは、長距離のドライブでは2時間おきに休憩をとる計画を立てるよう勧めている。眠気や疲れを感じたらSA・PAに車を止め、15〜20分ほどの短い睡眠をとると居眠り運転の重大な事故を防げるとしている。
一日平均7〜9時間の睡眠が必要と言われているとも書いている。車中泊で夜を明かすときも、眠る時間を削らずに出発の時刻を決める。
同じ姿勢のまま車内で眠るときの体の危なさは、車中泊は何時間で危ない?エコノミークラス症候群は4時間で約2倍で時間ごとに並べている。何時間から危なくなるかと防ぎ方はそちらで読める。
湿度と雨が多い月の車中泊は窓の結露と朝の冷えに備える
夜の気温と一緒に見ておきたいのが湿度だ。気象庁は湿度がおよそ80%以上の空気を湿った空気と呼んでいる。軽井沢は6月から10月まで月の平均の湿度が85%から89%あり、9月の89%がいちばん高い。
河口湖も6月から10月まで80%から82%ある。那覇は6月が83%で、ほかの月も66%から78%の間にある。東京は1月が51%でいちばん低く、気象庁が乾いた空気の目安とする50%未満に近い。
気象庁は露点温度を、空気中の水蒸気が凝結して露を結ぶ温度と説明している。車の窓ガラスは外の空気で冷やされるので、車内の湿った空気が窓に触れると水滴が付く。人が乗って眠るだけで車内の湿気は増える。湿度の高い高原の夏と秋は朝に窓がぬれやすい。
雨の多い月も地点で違う。河口湖は9月の降水量が264.7mmで1年でいちばん多い。軽井沢も9月の193.5mmがいちばん多く、東京は10月の234.8mmがいちばん多い。那覇は6月が284.4mmでいちばん多い。雨の夜は窓を開けにくいので、車内の結露が増えやすい。
軽井沢は霧の日も多い。霧日数の平年値は年に154.7日で、7月は17.9日ある。どちらも2009〜2020年の平年値だ。霧の夜は朝の運転も見通しが悪くなるので、出発を急がない。
結露を減らすには、寝る前と起きたあとに窓を少し開けて空気を入れ替えるのが早い。ただし冬にエンジンをかけているときは別だ。窓を5cmほど開けても一酸化炭素が上がったJAFのテストのとおり、換気はエンジンを止めた状態でする。
道の駅やSAで車中泊する日は着いてから寝るまで5つの手順を踏む
夜の気温を見たうえで、当日の動きを順番に並べる。休憩と仮眠の場所として道の駅やSAを使うときは、どこで何ができるかを先に知っておくと迷わない。全国の道の駅は道の駅の一覧で温泉や24時間トイレの有無から探せる。サービスエリアはSA・PAの一覧で給油や売店の有無を見られる。

- 出かける前に行き先の天気予報で明日朝の最低気温を見る。0℃を下回るなら冬山用の寝袋か毛布と使い捨てカイロを積む
- 2時間おきに休憩をとる計画で走り、眠気を感じたらSA・PAで15〜20分ほど眠る
- 車を止めたらエンジンを止める。道の駅では長時間のアイドリングが禁止マナーに入っている
- 雪の夜はマフラーの周りに雪がたまっていないかを見る。たまっていたら除雪する
- 寝る前に窓を少し開けて空気を入れ替え、寝具に入る。朝は窓の結露を拭いてから走り出す
手順の出どころは次の3つだ。
手順の3つ目は場所の決まりでもある。道の駅はトイレからトイレットペーパーを持ち出すことや、トイレの手洗い器で食器や衣類を洗うことも禁止マナーに入れている。駐車マス以外への駐車や、車外でのイスやテーブルやテントの使用も禁止マナーだ。
寒い夜にお湯を沸かしたくなっても、道の駅では湯沸かしやたき火などの火気の使用が禁止マナーに入っている。キャンピングカーの中の調理器具での使用などは除くとしている。宿泊に対応したオートキャンプ場やRVパークを備えた道の駅もあるので、泊まる前提ならそちらを各道の駅に問い合わせる。
車中泊の気温でよく聞かれる質問に答える
Q. 車中泊は外の気温が何度までなら寝られる?
A. JAFのテストでは外の気温が氷点下12.9℃まで下がった夜でも、冬山用の寝袋か毛布と使い捨てカイロの人は8時間過ごせた。対策なしの人は2時間45分で続けられなくなった。寝具しだいで耐えられる温度は変わる。

Q. 冬の車中泊でエンジンをかけっぱなしにしていい?
A. 雪でマフラーが埋まるとJAFのテストでは16分で一酸化炭素が短時間暴露限度の400ppmに達した。窓を5cmほど開けても約40分後に400ppmになった。寝るときはエンジンを止め、雪の夜はマフラーの周りを除雪する。
Q. 夏の車中泊は夜の気温が何度から寝苦しい?
A. 気象庁は夜間の最低気温が25度以上を熱帯夜と呼ぶ。平年値で25℃を超える月は那覇が6〜9月の4か月で大阪は8月だけだ。東京は8月でも23.5℃で線の下にある。
Q. 車中泊にいい時期はいつ?
A. 夜の最低気温の平年値が0℃以上25℃未満に入る月は東京が12か月で大阪が11か月だ。軽井沢は4〜10月の7か月で、札幌と河口湖は4〜11月の8か月になる。行き先によって向く月は変わる。
Q. 軽井沢で車中泊すると何月から寒い?
A. 気象庁の平年値で軽井沢の夜の最低気温は10月が6.3℃で11月は氷点下0.2℃、12月は氷点下5.3℃まで下がる。11月から3月までの5か月は平均しても夜が氷点下なので、冬山用の寝袋か毛布とカイロを積む。
Q. 道の駅で車中泊するときエンジンをかけて寝ていい?
A. 岩手県「道の駅」連絡会は一般的な禁止マナーの1つ目に長時間のアイドリングを挙げている。道の駅は24時間無料の休憩施設で、宿泊目的の利用は遠慮してほしいとしつつ仮眠はかまわないとしている。
Q. 寝袋が無いときの冬の車中泊はどうする?
A. JAFのテストでは毛布と使い捨てカイロの組み合わせでも8時間過ごせた。アルミのエマージェンシーシートだけの人は5時間27分で続けられなくなり、車内は氷点下3.9℃まで下がっていた。シート1枚に頼らず毛布とカイロを積む。
最後に:車中泊は行き先の夜の気温を月で見てから寝具を決める
車中泊の備えは、行き先の夜の最低気温が0℃を下回るか25℃を超えるかで決まる。気象庁の平年値で数えると、0℃を下回る月は軽井沢が5か月で札幌と河口湖が4か月ある。25℃以上の月は那覇が4か月で大阪が1か月だ。どちらにも当たらない月は東京が12か月で軽井沢は7か月だった。
0℃を下回る夜はエンジンを止めて、冬山用の寝袋か毛布と使い捨てカイロで過ごす。雪の夜はマフラーの周りを除雪して、エンジンをかけたまま眠らない。25℃を超える夜は熱中症に気をつけて、無理に車で泊まらない選び方も持っておく。
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この記事の出典
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- 1気象庁の平年値気象庁の平年値(札幌)
- 2気象庁の平年値気象庁の平年値(軽井沢)
- 3気象庁の平年値気象庁の平年値(河口湖)
- 4気象庁の平年値気象庁の平年値(東京)
- 5気象庁の平年値気象庁の平年値(大阪)
- 6気象庁の平年値気象庁の平年値(那覇)
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最終確認 2026年10月13日
